煙草問題日記


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2004/09/09 - もはや最大のダイオキシン発生源はタバコか

今日、読売新聞のサイトを読んでいたら以下のような記事が目に留まった。

東 京のダイオキシン20分の1に、5年で激減

 東京の大気中に放出されたダイオキシン類が、この5年間で約20分の1に減ったことが9日、東京都の調査で分かった。

 都は、清掃工場や製鋼用の炉などについて、事業者に報告を求め るか、立ち入り調査に入るなどして、ダイオキシン類の排出量を把握してきた(1)。この結果、 1998年度は約9万5000か所の排出元から確認できただけで年間計62・31グラムが排出されていたが、2003年度は約700か所から計2・99グ ラム(2)の排出にとどまることがわかった。

(後略)

 (2004/9/9/14:39)

さて、この記事を読む際に、既述の煙草とダイオキシンを読んで頂きたい。

上記の記事では、(1)の既述からすると、煙草は調査の対象外になっていることが分かる。また、(2)の数字を見ると、もはや、東京都では清掃工場などか らのダイオキシンの排出量は煙草からの排出量より少なくなったようだ。しかし、煙草からの排出量について報告されていないのは、情報操作によるものだろ う。

因みに、環境省で公開した平岡報告によると、1996年の煙草からのダイオキシン排出量は、全国で16[g-TEQ]となっているので、東京都内での排出 量は、5〜6[g-TEQ]位はあるだろう。

地方公共団体ぐるみの情報隠蔽という体質を見抜かなければならないといういい例だ。

以上

2004/08/05 - 緑茶がガンの防止に効くというニュースを聞いて

今朝、フジテレビの特ダネを見ていたら、オープニングトークで、緑茶がガンに効くというニュースを話題にしていた。女性には顕著なデータが現れたが、男性 では有意差が出なかったのだという。興味深かったので聞いていると、司会者が、女性はお茶と共に甘いものを摂取することが多いから違うのではないか、とい う説を出していた。

このサイトの読者の方は、恐らく筆者と同じように、"それは違うんじゃないか..."と考えたに違いない。と思ったら、朝日新聞のサイトに出ていた記事に は、自分が考えていた通りのことが書いてあった。記事は概ね下記の通りである。

(朝日新 聞のサイト http://www.asahi.com/以下から)

緑茶をよく飲む女性では胃がんになるリスクが低くなっていることが、厚生労働省の研究班(班長・津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)による大規模な 疫学調査で明らかになった。男性では効果ははっきりしなかった。緑茶のがん予防効果については、これまで肯定、否定両方の報告があったが、今回は過去最大 規模の調査だ。

 研究は、全国7地域の40〜60代の男女約7万3000人を、7〜12年にわたって追跡して調べ、胃がんになった人と、そうでない人の1日の緑茶の飲量 を比べた。

 その結果、1日当たり5杯以上飲む女性は、1杯未満の女性に比べて、胃がんになるリスクが33%低かった。男性では統計的な差がみられなかった。喫煙など他の要因の影響を除ききれなかったことが、考えられるという

(以下省略)

 筆者の説は下記の通りである。
(1)被験者の年代が40から60才代という年零層から考えると、男性は勤務経験が長く、女性は専業主婦が多い。
(2)その年代では、特に男性に吸煙習慣者が多い。
かつては職場での煙害は普通だったことから、強制吸煙被害により、非吸煙習慣者も、毎 日煙草2箱程度の吸煙を強いられていた。このことは、本格的な吸煙習慣者との差が1日3箱か1日2箱の差しかないということを意味する。
(3)専業主婦は、強制吸煙被害を受けにくい。
他にも考え付くことはあるが、だいたいこれだけでも、調査の信頼性を疑うには十分だろう。いずれ詳細を読んでみたいと思う。

厚生労働省の研究の悪いところは、煙草のようなノイズを分離していないところだ。いうなれば、ノイズのほうがはるかに大きい部分を解析しているということ になる。これでは、有意差は出にくいだろう。税金を使って研究しているのだからもう少し勉強してほしいものだ。

この項以上

2004/07/18 - 最近のニュースから


先週のことになるが、日本相撲協会が国技館を来年1月から禁 煙にすると発表した。
7/12の朝日新聞(http://www.asahi.com)では次のような内容である。

http: //www.asahi.com/sports/update/0712/133.htmlから

日本相撲協会の北の湖理事長は12日、東京で本場所を開催する国技館(東京都墨田区)を来年初場所(1月9日初日)から全席禁煙にする方針を明らかにし た。国技館などの升席は、相撲開催中に限り伝統的に喫煙が認められてきたが、昨年5月に公共の場での受動喫煙の防止を施設管理者に義務づける健康増進法が 施行。嫌煙権を主張する団体などから升席禁煙の要 望が相撲協会に出されていた。

(以下省略)

日本相撲協会も、無理して時代の流れに逆行するのを止めたらしい。これはこれで良いこととしよう。しかし、朝日新聞の記事でどうしても気に入らない部分が あり、別の新聞の記事を探してみたところ、四国新聞のニュースにもっと良い表現を見付けた。同じく7/12の記事である。

http: //www.shikoku-np.co.jp/news/print.asp?id=20040712000432から

(前略)

 両国国技館は原則禁煙だが、同協会が定期的に行う消防訓練などが消防署に評価され、これまで升席での喫煙が特例で認められてきた。だが、昨年5月に公共 施設での分煙を明記した健康増進法が施行。市民団体などから受 動喫煙の防止を求める要望書が同協会に届いたほか、ことし6月には監 督官庁の文部科学省から分煙を検討するよう通達があった

(以下省略)

普通の人は恐らく両者の記事に差を見出さないと思うが、このページをお読みの方は、恐らく筆者が下線を引いた部分が気になったのではないかと思う。詳細は 省略するが、筆者は、既に嫌煙権という用語には引退して貰おうと主張している。 この問題は好き嫌いで議論する問題ではないのだ。
また、四国新聞は、もう少しすすんで、監督官庁からの通達について記されている。記事はこれでも良いのだが内容について気になった。
行政法を勉強した方はご存じの通り、通達というのは、法律、条例、または、命令(政令や省令など、法律を受けて行政府が定めるもの)で規定されていないも のに対して、上級省庁が下級省庁に対して指導するものなので、全く効力がない。この場合は、健康増進法という法律で義務付けられた内容についてのものなの で、通達という用語はおかしい。こじつければ、罰則規定がないので、行政指導にあたるのかもしれないが、通達というのはあくまでも官庁内での用語なので適 切な用語ではない。この内容からは、"文部科学省から、分煙するよう行政指導された"ということが推定されるが、記事の内容ではお願いされたような印象を 受ける。

禁煙は命令であってお 願いではない、という世の中にしていくことが大切だ。


2004/07/07 - 発煙常習者の会話



最近ずっと社会問題ばかり扱ってきて堅苦しくなってしまった かもしれない。そこで、今日は、もっと身近な話題を書こうと思う。
このコーナーは、日記と銘打っておきながら、あまり一般的な社会問題は扱っていなかった。どちらかというと個人の日記のようなところがある。今回も個人の 日記のような話題である。

今日、東京駅の大丸8階にあるレストランで昼食をとった。何故そこを選んだかというと、大丸8階のレストランコーナーは、3時まで禁煙だからである。そこ で、連れと、"時間禁煙とはいえ、煙の来ないのは有難い。早く、こういうことが常識になるといいね。"等と話していた。
その隣席に偶々常習発煙者らしい3人連れが居た。そこが禁煙であることは彼らも分かっていたので、発煙することはなかったのだが、会話が聞こえてきてし まった。

あ〜、煙 草が吸いたい
ここは、煙草を吸えないのが辛いね
今すぐにでも吸いたい
食事しながらでも吸いたい
最近は煙草を吸えるところがなくなったね
この前シンガポールに行ったら、ホテルの外も禁煙だった
灰皿があったから煙草吸ってたら、警備員が跳んできて、そこは煙草の火を消すところだ、といわれたよ
灰皿があるから吸ってたのにね
空港なんかでも殆ど吸うところが無い
シンガポールの空港はどうだったの?
一応、喫煙所があって、そこは3畳くらいの空間で、まるでたこ部屋だよ
世界的に喫煙者は締め出される傾向があるのかね?
自分が行った唯一の外国はラスベガスだったけど、そこはどこでも自由だったよ
.....
レストランが禁煙にするのは、回転をよくするためらしいよ
煙草を吸わない客はすぐに出るんだってね
そうか、確かに時間がかかるね
じゃあ出ようか


こんな感じの会話だった。
この会話の中に、社会問題がいくつ含まれているだろうか?幾つか挙げてみた。
(1) 煙草を吸わなければ辛いという常習性があること。
(2) 煙草を吸うということが発煙であり、廻りの人のことをまったく考えていない。何故そうなっているのか考えたこともないのだろう。
(3) 灰皿と、発煙しながら入場されることを防止するための吸殻入れと灰皿の区別ができていない。
(4) レストランが煙草によって損をしていた(即ち別の客が負担させられていた)ということが認識できていない。

この他にも問題点は隠れているだろう。
やっぱりこういうレベルの人が多いのだろうか。映画"Insider"によると、少ないニコチン量で常習性を確保するために、アンモニアを混入していると いう し、このページの別の項で書いたように、常習性は、煙草会社が認識しており、なおかつそれを利用して商売しているということなのに、ユーザは全く無知であ る。
やっぱりこの国は大人の再教育が必要だ。

2004/05/03 - 1周年の御礼

煙草問題日記は、更新をさぼりがちででしたが、2004年5月1日で1周年を迎えることができました。
5月1日時点での全てのページのアクセス数の合計は、チェックのために自分で閲覧した回数を含めて延べ10,264回となり、大成功とは云えませんが1年 にしてはまずまずの滑り出しだったと思います。このページの読者の皆様には厚く御礼申し上げます。

このページの構想は2年ほど前からあったのですが、なかなか手を付けることができず、1年ほどの準備期間を要しました。しかし、蓋を開けてみると足りない ことばかりで、元の構想からは大きく外れ、ページがどんどん肥大化して見にくくなってしまいました。このため、1周年をきっかけとして、ページの構成を見 直すこととしました。
改めて読み直してみると、本文から読み始める必要もなく、どこから読んでも大差ないことに気づき、その結果、日本語の総目次のページを設けました。このた め、元のメインページであった、japanese.htmlは、全体構成の1ページに過ぎないものになりました。総目次のページを参照頂ければ全てのペー ジに飛ぶことができます。また、今回からは、話題を分類し、話題別の目次としました。

今後もご感想等頂きたくよろしくお願い申し上げます。

2004/01/10 - あるレストランで感じたこと

 久々の更新である。毎日のように思いついたことを書こうと思っていた日記も結構な手間であることが分かってしまった。しかし、たまには更新し ようと思う。

先日勤務先の会社で利用できるイタリアンレストランに行った。このレストランは、会社の福利厚生で格安に利用できるというところであった。店構えもそれな りに立派で、多分、普通に利用すれば料理だけで一人あたり1万円以上はかかるのだと思う。
味のほうは、特に感激するほどでもないが不味くはないという程度のものであった。(人によっては感激するほど旨いかもしれないが、筆者の場合、行きつけの "カフェ・ローズマリー"があるので、つい比較してしまう。実は、このレストランの厚生特別価格よ りも"カフェ・ローズマリー"のほうが安いのである。)

しばらく食べているうちに、どうも何か物足りないことに気づいた。決して不味い訳ではないし、ファミリーレストランと比べれば特別の ものである。しかし、 何か変だ。味も何か1本調子だし、盛付けもちょっとこだわりがない。別に、灰皿を出す訳でもないので、周囲でタバコを吸う客が居た訳でもない。
しかし、その疑問は用足しに行く時に氷解した。トイレまでの通路の脇には個室があってそこでは宴会をしていた。そこではタバコ吸い放題であった。タバコ臭 い個室を2つ通り抜けると、更に数段タバコ臭いところがあった。そこは、何と従業員の休憩場で、調理人の恰好をした人々がタバコを吸いながらダベッてい た。"あ!"
このページの読者にはそれ以上の説明は不要だと思う。

-タバコの臭いが染み着いた服装で調理場に緒o入りするのか...
-タバコのヤニ臭い口で味見をするのか... &<;
-当然と云えば当然だなあ...

注:ここは、"特別"ではなくて"格別"ではないかと御意見を頂きましたが、正直言って、ファミリーレストランと比較して格別に旨かったわけではなく、格 式が特別に上だったというだけのことでした。正直申し上げて地方の結婚式場程度の味と云えば良いでしょうか。
ということで、修正はしてありません(2006/09//03)。

2003/10/31 ‐ 再びホテル の話

9/3に禁煙の充実したホテルの話を紹介した。今度は非常に悪い例に出くわすことになったので、残念な例を紹介したい。
現在、仕事で中国地方に出張中である。この市には禁煙ルームのあるホテルが見つからなかったため止む無く、ある名前だけは立派なホテルに止まることにし た。仕事なのでやむを得ない。残念ながらこれが現実である。
ホテルに入ると先ず目に付いたのは、ロビーの至る所に並べられた灰皿であった。先ずこれが第一ショックである。先の東横インがロビー禁煙であったのとは大 違いである。次に自分の部屋に入ると途端に咳き込んでしまった。閉店後のパチンコ屋のような匂いである。閉店後のパチンコ屋に入った訳ではないが、パチン コ屋の前を通ったときに扉が開いた経験があるのでその酷い悪臭は知っている。しかし、疲れきっていたので、窓を全開にして一晩過ごした。
翌日ホテルのフロントに苦情を申し入れると、一旦部屋を代えてくれた。この点では結構悪くないなという評価に変わった。何故なら変更になった部屋は最初の 部屋のようなきつい悪臭が無かったためである。
その翌日にまた、元の部屋に戻ると、また同じ状態であった。このため部屋からフロントに電話し、再度苦情を申し入れると一旦フロントまで鍵を持って来てく れという。しょうがないので、フロントに行って強く抗議した。そして、客室に行ってチェックしてくるように行ったところ、しばらくしてから係の人が首を傾 げながら帰ってきてなんとも無いと言う。”貴方は煙草を吸うのですか?”と聞くとその人は吸わないという。ついに、”貴方の鼻は大丈夫ですか?”と言って しまった。そして、あのような部屋に再び入るわけには行かないのでどうにかしてくれというと、満室だとかぼそぼそいいながら、別なキーを渡してくれた。と りあえずその部屋に入ると、決して満足するレベルではないが、我慢できる範囲内であったのでとりあえずそこに滞在している。

このホテルの客室の廊下はいつもタバコ臭い。空調などを通して廊下にもれる構造になっているらしい。そして、その他に気付いたのは、ホテルの人が一部を除 いて全く気が効かないということだ。滞在して何日も経つのに未だに顔も覚えることができないのである。普通はあれだけ文句を言えば印象で覚えるはずであ る。

もうひとつ付け加えると、このホテルはとにかく寒い。朝など起き上がるのが辛いほどだ。聞いてみると、何と、この季節に未だに冷房の設定にしてあるという ことだった。もうこれ以上書く気も起きないほど酷いホテルである。

やはり、煙草の不快さが分からない人がサービス業などすべきではないと痛感した出来事だった。

2003/10/02 ‐ 報道されな かった 杉並 区の禁煙条例

先日NHKニュースで聞いたところによると、杉並区でも千代田区に続き、路上での禁煙を実施するということであった。
読売や朝日などのサイトでののニュースを探したところ全く見つからなかった。一体どうなっているのだろうか?このことについて書こうかと思ったのだが、資 料が無いのではどうにもならず残念である。例によって煙草会社が圧力をかけたのだろうか?

ちょっと気になるニュースなので、情報をお持ちの読者の方がおられましたらご連絡頂けると嬉しいです。

2003/09/17 - Infoseekで検索可能になりました

別に煙草問題とは関係ないのですが、試験的に伝言板を導入してから、InfoseekでSmoke Stinksのメインページを検索できるようになりました。Infoseekの掲示板を利用したのが良かったようです。ご自分のページをお持ちの方は、検 索エンジンサイトの掲示板を利用するというのが一つの手のようです。

私のページは、米国のGEOCITIES.COMの厚意で、2003年の5月1日に発足しました。元々は、細々とやっていこうと考えていましたが、1ヶ月 程で、日本のYahooとGoogleでも検索できるようになりました。その後、リンクをして頂ける方々も現れ、現在は、毎日アクセスして頂けるようにな りました。主催者自身のアクセスも含めて、発足後4ヶ月半で、3000アクセスを超えました。このペースは、私自身が期待していたよりも早いペースで、自 分以外にも煙草の問題について真剣に考えておられる方々が大勢いらっしゃっることに感激しております。このページをご覧になっている方に御礼申し上げま す。

現在、この一連のページの中の日本語のページは、Yahoo、Google、Infoseekの3つの検索エンジンでかかるようになっています。次の目標 は、MSNサーチで検索できるようになることです。

そして、煙草の問題について考える方々がどんどん増えていくよう頑張って参りたいと思います。
今後もご愛読をお願い致します。

2003/09/15 - 化粧品販売店の裏で見た風景

昨日、上野のあるデパートに買い物に行った。普段と同じように別館の裏口から入ろうとして、中央通りを曲がったところで、若い男女がデパートの横に停めて ある車の陰で煙草を吸っているのが目に付いた。どうせどこかのごろつきだろうと思いデパートで買い物を済ませて帰るときに、同じ場所を見たらまた、煙草を 吸っていた。よく見ると、皆黒い制服のようなものを着ていた。その近くを見ると、有名化粧品店が見えた。デパートの売り場であろうか、そこが裏口になって いるようだ。
この様子を見て、変だと思ったことが2点あった。
先ず第一は、その他の主張集で書いた通り、秋葉原のパソコン部品販売の店員が外で煙草を吸って いる姿を見たことがないのに比べて随分暇なんだな、ということである。化粧品販売が、競争原理の働かない利権社会にあるというのを実感できた。
第二は、化粧品販売員から煙草臭がしても良いのだろうか?という疑問だ。化粧品は、香りが命なので、販売員は、臭覚を研ぎ澄ます必用があるはずなのに、そ れなのに。それに、煙草は肌に悪いというのも半ば常識になっている。

隣町の秋葉原に比べて上野は落ち込んでいる。煙草を無くせば、もう少し活気が出るのではないだろうか。

2003/09/03 - 禁煙の充実したホテル

仕事で、宿泊する必要が生じたので、今まで泊まったことの無い系列のホテルを利用してみた。そのホテルは最近元気の良い東横インというチェーンである。何 故そこを選んだかというと、ウェブページに、"禁煙ルームあります"ということがはっきりと謳ってあるからだ。
このホテルは、一言で表現して"良いホテル"である。先ず、ロビーに行って気付いたのは、ロビーに禁煙の表示があることだ。ホテルのロビーでの煙草は困っ た問題である。そのことを意識して禁煙の表示をしたのか、片付けのコストを下げようとしたのかは定かではないが、これは良いポイントである。
その他にコメントすることは、このホテルの宿泊料金が水準よりかなり低めの設定になっていること、各部屋でインターネットが使用できること、朝食無料の サービスがあることだろう。朝食無料というのは、(禁煙の)ロビーでコーヒーを飲み、パンを食べることができるというサービスで、アメリカンスタイルであ る。
インターネット無料というのは、考えてみればコストが低い割に受けの良いサービスである。何故なら、ADSL回線を1本引き、ISPと契約すること、それ と、館内のLAN工事をするだけで使用できるので極めて低いコストで導入できる。それでいて、他のホテルと差別化ができる。何故こんなに簡単なことを他の ホテルはしないのだろうか。
朝食無料だって大したコストはかからない。このような賢明なサービスが他のホテルであまり行われていないのは不思議だ。
そして、禁煙の部屋を準備するのも返ってコストを下げることができるだけで悪いことはなにもない。何故なら、世の中には非喫煙者のほうが多いからだ。

筆者は本文で煙草がコストを引き上げると指摘しているが、上記のようにコスト/パフォーマンス比を真剣に考えれば、改善は簡単にできるので、他のホテルや 飲食店などはよく考えて欲しい。
2003/08/29 - どうなってるの 禁煙の地下鉄駅になぜ灰皿が?

これも朝日新聞のサイトにあった記事である。日付は、6/17となっている。
要約すると、禁煙の地下鉄駅構内に灰皿があるのがおかしいという投稿が、会社員からあり、それを調査した結果、そこを喫煙所と勘違いしている人が居たとい う話だ。
おかしな点を読者の方といっしょに確認してゆきたい。

朝日新聞記事から
Smoke Stinksコメント
松屋町交差点の入り口から地下へと階段を下りる。下りきってすぐの通路に、角柱形の灰皿が置 いてあった。 確かに、2メートルほど離れた壁に、「禁煙 NO SMOKING」の表示がある。

 近くに立ってしばらく見ていた。灰皿を利用するのは、ほとんどがくわえたばこで通りがかった人で、吸い殻を捨てていく。時折、灰皿のわきに立ち止まっ て、たばこに火をつける人がいる。

 「ここは禁煙ですよ」。声をかけると、北区の建設会社に勤めているという男性(32)は「灰皿があるので、ここだけは吸っていいのかと思った」と 言って、慌てて火を消した。
下線部は、喫煙者の典型的な理解だ。何でも自分の都合の良いように解釈している。或いは、" 慌てて火を消 した"という表現からすると、駄目なことはわかっていて、言い訳だけ考えていたというように解釈したほうが自然だと思う。"正しい愛煙家は嫌われる"というコラムで書いた通り、この人には、禁煙の目的などどう でもよく、自分が罰せられるかどうかしか考えていないようだ。これが、問題の根本にあるのだが、新聞記者がそう書いてくれないのは残念だ。
同市(横浜市)交通局によると、95年11月に市営地下鉄とニュートラムの全119駅を禁煙 にした。駅に 灰皿を置いているのは、地上からたばこを吸いながら入ってきた人に捨ててもらうため。地上からの階段を下りた付近を中心に計約250個あ る。

(中略)

 「禁煙」の表示と灰皿が近くにあるケースについては、利用者が戸惑うようであれば離すことも検討するとい う。

 ただ、灰皿のそばでの喫煙については、「駅員が見かければ注意するし、構内放送でも呼びかけている。協力をお願いしている立場として、そ れ以上の対策は難しい」としている。
中略以下の、"  「禁煙」の表示と灰皿が近くにあるケースについては、利用者が戸惑うようであれば離すことも検討するという。"というところが良く理解できないのは筆者 だけだろうか?
前段と最終段(下線部)の、文意からは、そこが喫煙所ではないことが明らかだが、この文(左欄の赤字部)からは、そこが喫煙所であるかのような誤解を受け る。

駅員が実際に何と言ったのかは分からないが、正しくは、" ここは喫煙所ではありません。あなたたちの吸 殻を巻き散らかされると困るので止む無く設置した吸殻入れです。"と表示すべきだろう。



2003/08/29 - 煙草広告の減少

ちょっと前の話だが、朝日新聞のサイトの2003年7月5日の記事に"たばこ屋外広告撤去、マンション管理組合には「頭痛」"という記事があった。
要約すると、たばこの屋外広告の自主規制で、集合住宅の屋上の看板などへの煙草の広告が撤去されてきているということだ。それによって屋外広告の相場は急 落し、業界全体で100億円超の損失が出るのだという。
事例として紹介されているマンションでは、年間500万円の看板賃料が無くなって、管理費や修繕積立金を大幅に引き上げるのだという。
こんなところにも煙草利権があったのか、と少々驚いた。看板を出すだけで年間500万円の収入があるというのは随分大きいと思う。

同記事によると、2001年にたばこ会社同士で合意した「マーケティング国際基準」で大型看板は禁止にしたという。また、世界保健機構(WHO)の「たば こ規制枠組み条約」では、あと5年でたばこ広告を禁止することになるという。

タバコ会社が広告を減らした理由は、こうした規制が直接的原因かもしれないが、実際には、収入が減っているためのリストラの一環という考え方もできる。い ずれにしてもこのような看板の減少が良い方向にでるのかどうか、見守ってゆきたい。

2003/08/26 - 模様替え

最近日本語のページを模様替えした。自分としては内容は気に入っているのだが、どうも読み易さが足りないと思ったためである。
模様替えしたのは外観だけでなく、ファイルの配置も変更した。本文以降のトピックについてはなるべく纏めて、中にアンカーを埋め込んで目印を付けることに した。このほうが読みやすいし、また、ファイルの管理が楽だからだ。以前はHTMLファイルがばらばらで、管理者自身がどうなっているのか良く分からない という状態であったが、今度は、ファイルの数を減らすことができた代わりに若干ファイルのサイズが増えた。しかし、現在のようなブロードバンド時代ではこ れでもあまり影響はないと思う。むしろ、一度に内容をダウンロードできるので読者の方々にとってはいいのではないかと自負している。

このページを読んで頂いている方も徐々に増えてきたようだ。GoogleとYahooで検索できるようにはなったが、MSNサーチでは未だ検索に掛からな いので、次は何とかMSNサーチを目指して頑張りたいと思っている。

模様替えしたページを是非お読みください。また、お便りを頂ければフィードバックもできますので是非ご協力ください。

2003/8/20 - 市民運動家との出会い

市民運動家のFさんからお便りを頂いた。Fさんのホームページはリンクの中に記してあるので、本名も分かるのだがここではお名前を伏せておく。Fさんは、 エンジニア出身の作家で、ゼネコンの問題や、歴史問題に詳しい。筆者も現役のエンジニアなので、共感できる部分が多くある。Fさんのページを拝読すると、 その研究の深さに驚く。私のような煙草問題専門のアマチュア物書きが、ページの中で誤字脱字を踊らせているのとは大違いである。筆者ももう少し勉強しなけ れば、と反省しきりである。
Fさんのページは、本文にリンクがあるので、これを読まれた方は是非そちらも参照してください。

Smoke Stinksのページも発足からまだ4カ月足らずだが、GoogleやYahooで検索できるようになったし、Fさんをはじめいろいろな方との出会い(勿 論直接ではないが)があったのは嬉しい限りである。やはり、インターネットの情報というのは素晴らしい。

2003/8/8 - 川崎に行ってみて

この週は仕事で川崎に行く機会があった。行先は工業地域だったが、途中でJR川崎駅を通らねばならない。JR川崎駅付近は煙害が酷い。川崎と云えばかつて は公害の街だったが今は規制が進んでいるので、そんなに公害が酷い感じはない。現在は、公害が少なくなった代わりに、煙草による公害が酷くなった。駅の周 囲はまるでスラム街である。煙草が多いとこんなにもガラが悪く感じるのである。

駅の構内の禁煙場所でも当然のように煙草を吸ってる奴らが結構目に付いた。アーケード街付近でも、道にしゃがみ込んで酒を呑みながら煙草を吸っている姿も 目に付いた。こんなところには住みたくない。これでは、引っ越してきたい人は居ないだろう。川崎市も素敵な街作りを真剣に考えるべきだろう。

そんな中で運の良いことに、禁煙個人タクシーに乗ることができた。降りる時に、"やはり禁煙は良いですね。他の車は臭いんですよ"と言ったら、運転手さん も"そうなんですよ"と嬉しそうだった。そして忘れずに激励しておいた。こういう運転手さんが増えるといいと思う。

1週間ほどの仕事だったが、他に乗ったタクシーは殆どが悪臭タクシーであった。客待ちの間に自ら煙草を吸っていたのが明らかな場合が多かった。それにして も何故タクシー運転手には非常識な喫煙者が多いのだろう?このような、サービス業に不適格な人材を野放しにしておくと、タクシー運転手という職業が下賎な 職業と勘違いされてしまう。業界は運転手を正しく指導すべきである。

2003/8/6 - JT、4000人削減など中期経営計画を発表

JTがリストラに乗り出している。国内従業員の約2割にあたる4000人の削減と、国内たばこ製造工場の追加閉鎖を柱とする中期経営計画 (2003―2005年度)を発表した。

4000人の希望退職募集で、現在1万7500人の従業員を2006年3月末に1万3000人体制にするらしい。また、国内25工場を2005年3月まで に17工場にするとしていた計画を見直し、11工場程度まで減らすということだ。

背景にあるのは、国内たばこ事業では需要の減少傾向で、JTの販売数量は2002年度と比べて500億本少ない1790億本になる見込みということだ。

そういえば、最近は少し喫煙者が目立たなくなってきたような気もする。いまのうちにリストラしておくというのは、先を正しく見通していると思う。やはり、 JTもとうとう煙草による迷惑の重大性を認識してきたのだろう。ひょっとすると煙草の販売がなくなる日も近いのかも知れない。ここまで来るのにも、報道さ れていない議論がたくさんあったに違いない。

久々のいいニュースとして歓迎したい。筆者は、事業変更をするのであればJTを応援していこうと思う。

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