禁煙スポットを応援しよう


総合目次
煙草問題に学ぶ
騙しのテクニック
ウェブ講座
伝言板

目 次

内容
最終更新日
オステリア ココ・ゴローゾ
2011/07/24
ベネツィアを見る前に死ぬな
2008/03/30
名古屋
2007/10/24
馬車道 寿しの作一
2007/08/03
飲食店のアンケート
2007/07/29
自分の周囲の禁煙スポットあれ これ(2)
2007/05/06
自分の周囲の禁煙スポットあれこれ
2007/03/11
アトレ上野-部分推薦
2006/07/30
日本橋コレド−部分推薦
2006/07/30
準推薦−ロイネットホテル横浜馬 車道
2004/11/14
とうとう 店仕舞いしてしまいました。
推薦は完 全に取りやめです。お勧めしません。
推薦リストから 外します−天満 堂(ラーメン/東京・秋葉 原)
2007/03/11
2006/08/20
2004/08/28
東京日本橋付近
2004/06/27
禁煙スポットを普及させるには
2003/12/05
JANJAN (カレー等/福岡市天神地区)
2003/12/05
カフェ・ローズマリー(フレンチ/東京)
2004/11/14
QB HOUSE(理髪店 / 全国チェーン)
2004/01/12
神田江戸っ子寿司
2006/09/03
帝都高速度交通営団(東京営団地下鉄)
2004/03/16




禁煙スポットを普及させるには

2003/12/05

 今まで 散々書いてきたのだが重要なことが抜けていると思う。それは禁 煙スポットを支援する試みである。それに気付いたのは、最近福岡のレストランを経営する方からお便りを頂いたのがきっかけである。

 私は、かねてから、禁煙のスポット、特に禁煙の飲食店のアピールが難しいと感じていた。本来は、飲食店が禁煙なのは当然のことであり、苦労する必要など ないはずのことだ。しかし、実際には、禁煙の飲食店は未だに数が少なく、東京であっても、探すのに苦労する。何故このような事態になっているか というと、本文で既に指摘した通り、未だに、煙草を吸わせることが客に対するサービスであり、そうしないと客に申し訳ないと、頑なに信じている経営者が多 いためだろう。これが神話であることは、既に本文で指摘した通りである。誠に不思議である、と思っていたところ、前述の福岡のレストランの方から、その理 由についてのヒント を頂いた。そのヒントとは、下記の通りである。

(1) 飲食店の経営者は、パソコンに疎い人が多い
(2) 官公庁から、健 康増進法に関して通達され ていない

(2)は薄々気付いていたが"やはり..."という感が否めない。行政は、本当はやる気のない証拠である。
(1)は、私も感じていたことだ。飲食業は、元々、職人修行を経るというのが王道であった。こうした職人修行には、現在のような情報化は考慮されていな かったため、仕事を通じてパソコンを覚える料理人は少ないものと思う。従って、他の情報は入りにくく、昔の感覚から抜け出すのは難しいことだろう。だか ら、客に煙草を吸わせることが当然のサービスという神話を未だに信じている飲食店経営者が多いのだと思う。

 ところで、本題に戻ると、私は、煙草のない快適な環境を追求するには、禁煙スポットを支援することが一番の近道だと思っている。逆説的な表現であるが、 禁煙スポットを応援する理由は、嫌煙ではない人々を啓蒙するためである。
 例えば、飲食店の例をとってみると、客の大半は非喫煙者1である。しかし、明確な嫌煙の意思を持つ 非喫煙者はごく少数だと思う。そして、次に多いのが、煙草を止めようと思えば止められる程度の軽度の喫煙者2だと思う。

注1:今年のJTの発表によると、"成人の"喫煙率は、30%位であるか ら、全人口からみれば、8割方は、非喫煙者であると言ってよいだろう。しかし、私の見るところ、大抵は煙草には寛容で、問題意識はなさそうだ。

注2:喫煙者は、誘われると断れない、意志の弱い 人が多いと思うので、何となくだらだら喫煙習慣を続けているが、どうしてもその習慣を続けなければならないという強い意志を持つ人は少数派だろう。(勿 論、 この"強い意志"を持っている人も、本当は、政府と煙草会社にそう思わされているだけであるというのは、自説である。)

 禁煙スポットを応援するのは、上述の、重度の喫煙者でも、また、嫌煙者でもない人々(以下、"一般人"と呼ぶ)の理解を得ることが主目的である。禁煙化 が思うように進まないのは、こういった人々の理解を得られていないためであると思う。逆に、こういった多数派の人々が無煙空間の良さを感じるようになれ ば、世の中はデフォルトで禁煙という考え方に変わってゆくだろう。

 そして、禁煙にしているほうが商売としても得なんだ、という新しい常識が広まってゆくと、当然、禁煙化の波は広がってゆく。だから、禁煙にしているス ポットを応援することが重要なのである。

 では、 上記の、"一般人を"啓蒙するにはどのようにすれば良いのだろうか?

 私が、このページを読まれている、飲食店の経営者の方々に提案したいのは、嫌煙色を強く出さないことである。嫌煙色を強くすると、一般人の理解を得にく い。一般人は、煙なんかどうでもいいとか、必要悪位に理解しているので、それ以上の議論に踏み込むことは多くないと考える。だから、このような人との議論 を避けるには、"健 康増進法"を前面に出すことで ある。"法律で決まっているから"と云って条文を見せれば、それ以上の議論はしないだろう。万一揉めることがあれば、"役所に聞いてください"と云って適 当にかわすと良い。禁煙化活動としての目的は、あくまでも、"無煙空間での快適さ"を広めることだと割り切ったほうが良い。
 ウェブのページなどで、"禁煙化ポリシー"を明示するのであれば、"多くのお客様からの要望により、煙草の煙やニオイのない空間で、お食事をして頂くこ とにしました"程度の軽い表現に留めるのが良いと思う。何度も、繰り返すが、"いつでもどこでも煙草を吸わせろ"と騒ぐような人とは、まともな議論は不可 能である。だから、こういう人に対しては、"法律で決まっているから..."とか"多くのお客様のご要望だから..."と、他人のせいにしたほうが安全だ と思う。下手をすると、嫌がらせをされたりしかねない。

 下手に議論をして危険を冒すより、適当にかわしておいて、禁煙化を推進したほうが良い。こういった積み重ねが、一般人を啓蒙する一番確かな 道なのだと思う。

 『千里の道も一歩から』  先ずは、できることから実施しましょう。


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JANJAN(カレー等/福岡市天神地区)

2003/12/05
既に、序 文のところで紹介した通り福岡市中央区にある、JANJANと いうレストランの方からメールを頂いた。私のページの趣旨に賛同頂き、相互リンクもして頂けたので、是非とも紹介しておきたい。

私は東京都在住なのに対し、このお店は福岡にあるので、残念ながら、顧客としてのレポートはできないが、いずれ福岡を訪れる機会があったら是非訪問してみ たいと思う。余談ながら、私も福岡で、4年間生活したことがあり、馴染みの深い地である。仕事さえあれば、移住したい街である。

 JANJANには、立派な ウェブページがある。そちらを見ていただければ、だいたいの内容はお分かり頂けると思うので、このページをお読み頂いている方は、是非、そちらもご訪問く ださい。

 このお店の禁煙に対する考え方は、徹底している。これは、他の多くの飲食店経営者が見習うべきことである。折角の食事時に煙草のニオイがやってきたら味 も何も分からなくなってしまう。"飲 食店の禁煙化に向けて"に記した ように、食事には楽しみ方があり、煙草は、その楽しみを強引に奪い取ってしまう。このようなものに対する不快感をJANJANは、はっきりと、表明してい る。だから、このようなお店に は、安心して入ることができるだろう。

 JANJANの良いところは、他には、軽くお酒が飲めるところである。私など、お酒は嫌いではないのだが、煙草を浴びるのが嫌で、酒を飲みに行くことが 滅多にない。このお店が近くにあれば、頻繁に利用できていいと思う。だが片道1000kmの距離はちょっと辛い。福岡市に住んでいる人がちょっと羨ましい な。

 スリランカ風の辛いカレーにビールなんて、想像しただけでよだれが出そうだ。


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カフェ・ローズマリー(フランス料理/東京・湯 島/秋葉原/御茶ノ水地区)

2004/11/14更新
2004/01/11更新
2003/12/20
(2004/11/14 更新)
ここは筆者にはお馴染みのフレンチレストランで、以下に紹介した通りです。
最近この店のウェブサイトがオープンしたので、紹介したい。リンク先は下記の通りです。

カフェ・ローズマリー

このページはプロに依頼して作成したということで素晴らしいものです。いささか気負いすぎかもしれません。更新が大変でお留守にならないよう期待したいも のです。自分の好みとしては、別に紹介したJANJANさんの ページのほう です。こちらは手作りでありながら、内容が十分に伝わってくる優れたページだと思います。

その他の更新点として幾つか上げておきます。

消費税が内税表示になりましたので、ディナーメニューは、税金分の上乗せがありますが、実質的には以前と殆ど同じです。

また、料理について多少紹介しておきましょう。
筆者の好きなのは、どちらかと言えば肉料理のほうです。冬になると鴨とか、鹿とかのメニューが登場します。これらはどれも丁寧に下ごしらえされていて味も 上級です。マスメディアで紹介されるような下町の名店的な店と比較すると別次元と云って良いでしょう。
魚料理は、目鯛が多いですが、筆者は、偶に登場する鱸やメジナのほうが好みです。勿論目鯛が悪いという訳ではなく他の魚のほうが好みというだけです。オ マール海老はちょっと値が張りますが、これはお勧めです。

反面、注文を付けたいことが二点だけあります。

一点目がディナーメニューのステーキで、これは、この店らしからぬ味で好みではありません。筆者は霜降り肉が好きではなく、赤身の柔らかいのが好きなので すが、ここのステーキは自分にはちょっとしつこい感じがします。この料理に限りお勧めできません。

二点目また、店主が混雑時の対応が苦手なのは問題です。折角来店した人をむざむざ帰してしまうというのは店にとって大きな損失であり、このことを認識すべ きでしょう。この点も改善が必要です。

とはいえ、これ位の値段でちゃんとした料理が禁煙環境で食べられるところは全国でも稀でしょう。また、ワインも種類は多くありませんが、価格の低めのほう でも十分に洗練されたものなので、ボトルで注文することをお勧めします。価格の低いシャルドネは、三越で買うのと変わらない値段ですが、十分に旨いと思い ます。しかし、筆者はワイン通ではないので、ピ エール松尾さんに伺ったほうが良さそうです。ピエール松尾さんには一度この店で食事されることをお勧めしたいところです。ピエール松尾さんのご推 薦があれば、次回はそちらのワインを注文しようと思います。松尾さんお読みかな?


(2003/12/20)
このペー ジで禁煙スポットを応援すると宣言したからには、この店を応援しない訳にはいかない。

第一弾として、そのきっかけになった、福岡のJANJANを紹介する ことになったが、実は筆者の身近なところにもお勧めのスポットがいくつかある。それらを応援しない訳にはいかない。筆者のお勧めの店は、このページの読者 の 方には合う可能性が高いと思うので、是非利用して頂きたいと思う。先ず、第一弾として紹介するこの店は、秋葉原でパソコンパーツを買い集めて中央線で帰る といった方には特にお勧めであ る。神保町で書籍を購入した帰りに足を伸ばしても良い。上京して、帰るという折には、上野駅にも東京駅にも出やすく、東京を去るときの最後の食事としても 良いだろう。

このお店の名前は喫茶店のようだが、実は本格的なフランス料理レストランである。勿論完全禁煙である。お店の側は、一応完全分煙としているのだが、喫煙席 というのは 席ではなく、元は、窓の外にある飾りテーブルだった。場所も狭くてこれを席と呼んだら怒る客も居るだろう。こんなところに座る客は居ないと思っていた が、数回煙草を吸う客が居るのを見たことがある。自分だったらあの席を席とは認めないので、彼らは寛容なのだと感心した。窓の外なので、その点は安心して 頂きたい。

また、堅苦しさはないので、子供連れでも騒がなければ大丈夫である。一人でも気軽に入ることができる。

さて、気になる味のほうはというと、これが本格的である。ドレッシングやソースは当然手作りだし、燻製も自家製である。筆者の場合、市販のドレッ シングが嫌いで、大抵の店のサラダは気持ち悪くて殆ど食べられないのだが、ここでは、そういうことがなく、残したことはない。また、料理の下ごしらえは丁 寧 で、見ただけで相当時間をかけて準備したことが分かる。また、ランチだからといって手抜きをするようなこともなく、安心できる。ランチは特に評判が良いよ うだ。巷にはグルメガイドが溢れ、有名店はたくさんあるが、そのなかの幾つかと比較すれば、全く別物と云って良いと思う。例えば、下町の名店的なお店と は、次元が違うと云って良いと思う。こうした評価は、人によって異なるが、筆者の場合、禁煙というだけでなく味の面でもお勧めである。

料理は、本日時点ではランチが1500円税込みで、夜はスタンダードディナーが3500円+消費税である。

1500円のランチは、

-前菜またはスープの選択
-パン(食べ終わるとまた持ってきてくれる)&&<;;&<
-メインディッシュ(魚料理、肉料理から選荘荘・&llt; -ケーキ
-コーヒーまたは紅茶の選択

である。
魚・肉・ステーキとオプションはあるが、どれも、丁寧な調理で凝っている。筆者が好きなのは大抵肉料理である。偶に、牛タンの料理を選べるときがあるが、 これは特にお勧めである。巷で食べるタン塩やタンシチューとは全く別の料理であり、このレベルの味を出している店は、そう多くないだろう。

昼にもコースがあり、こちらは少し値段が高いが、1品増えるので、空腹の場合はそちらのほうがいいかもしれない。量を考えればそちらのほうがコスト/パ フォーマンス比は高いと思うが、店として高いほうを薦めるわけで はないので、知らない客も多いだろう。また、その日の料理もあるが店ではあまりアピールしていない。商売が下手だなあと思う。

夜は3500円のスタンダードコースで、昼より品数、ボリウムも多く、選択の範囲も広いので、決して割高とは思わない。但し、選択によってはオプション料 金がかかるものもあるので、そちらは少々値が張ることになる。ワインはオプションで、種類は多くないが、値段も高くない。2000円台からあるので、デ パートで買うのとそんなに変わらない位である。買ってきて自宅で飲んだ場合に1000円位安くなったところで、あまり得した気がしないのは筆者だけではな いだろう。そもそも、ワインは1本飲めば飲み過ぎな位である。それよりも、自宅でない場所で、煙害に遭うことなく晩餐を楽しめるというのはとても貴重なこ とだと思う。

筆者がお勧めしたいのは特に夜のほうで、料理をゆっくり食べながら、ワインを楽しむことである。こういったお店に求めることは、人夫々に違うだろうが、 筆者の場合、食べるだけではなく、晩餐を楽しむことが重要だと考えている。だから、折角料理が良くても、なんとなくせわしなかったりすると食べた気がしな いほうである。だから、ゆったりした空間はそれも値段のうちだと考えている。"ゆったりした空間"に、煙草がないのは勿論のことである。こう考えるとこの お店は妙にお得である。

この時期は、生牡蠣がお勧めである。冬場は、シェフの出身地である三陸産のカキで味が良い。ソースも店のオリジナルである。値段は仕入れ値によって違うと 思うが、前回は1個300円だった。夏の間は、北陸の岩牡蠣も良かった。今年の夏の岩牡蠣は、1個700円だったが、大振りで味が良かった。

(以下2004/01/11追記部分)

年が明けてから早速、また、この店に行った。冬の生蛎の値段は、細長く形が揃っており大きいものだがやはり1個300円であった。勿論相変わらず旨かっ た。
昨年に引続き鹿肉が入荷するということで、今週末から来週位にかけて食べられるということだった。今年は昨年よりも採れた頭数が随分少なかったそうなの で、今週末で終了かも知れないが、一度試してみられると良いと思う。味の方は筆者の特選である。

(以上2004/01/11追記部分)

(この部分は情報として古くなっています)
12月と言えば、クリスマスディナーやランチもある。こちらはディナーで8000円(ランチはたしか5000円)と値段も高くなるが、豪華である。昨年は 力作だったので、お勧めできる。もし、予約が多かったら、時間帯をずらして聞いてみよう。ランチならば大抵予約は大丈夫なはずである。ディナーも通常は予 約でいっぱいということはない。

この店の欠点は、シェフが器用すぎることである。器用すぎて、度々調理法を変えるので、所謂定番メニューというのがない。どれも水準よりレベルが高 いと思うが、名店になろうと思ったら、名物料理を用意すべきだと思う。ただ美味しいというだけでは、雑誌記者には記事が書けないし、テレビのレポータも上 手に表現できないだろう。それに、残念ながら、自分で好みを判断できずに、有名店の名物料理というだけで有難がる人が多いというのも事実だと思う。このへ んは、料理 の問題というより経営の問題になってしまうので、このあたりで止めておこう。

場所は、便利なのだが、お洒落な場所ではない。神田明神の裏参堂の斜向かいで、湯島天神からも徒歩5分位という絶妙(?)の場所にある。また、秋葉原の電 気街からも徒歩3分〜15分位の場所である。駅としては、銀座線の末広町、千代田線の湯島と新御茶ノ水、丸の内線や中央線の御茶ノ水といったところが何れ も徒歩5分前後と近い。何か不動産広告みたいになってしまったが、不便な場所ということは決して無いし、最近綺麗になった秋葉原での買い物帰りとか、湯島 天神でのお参りのときなどに立ち寄るにはいいと思う。

このお店のウェブサイトは、1年以上工事中ということですが、ぐるなびに、情報があります。是非、利用してみてください。

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QB HOUSE(理髪店/全国チェーン)
2004/01/12


突然、理 髪店の登場ということで、少し面食らった方もいらっしゃるかも 知れない。しかし、このお店を推薦するのは、今までの常識に挑戦しているからだ。

どこが常識破りかというと、それは、無用なサービスを徹底して省いたところである。他の理髪店と比較して省かれたサービスのうち、散髪と関係ない主な部分 は以 下の通りである。

- トイレがない
- 禁煙である

2番めの禁煙という部分は、このページで取り上げるのだから当然のことなのであるが、トイレがないというのは実は非常に重要なことなのだ。何故なら、今ま で、どこかのお店に入ったら"タダで"トイレを使えるというのは常識のようであった。これを否定したことは、2番目の禁煙に繋がっているのだと思う。
今まで、"タバコはタダで吸える"という誤った常識があった。同様に"トイレはタダで使える"という常識もあった。これらの常識をさらっと否定しているの が、このQB HOUSEなのである。筆者の場合、トイレがタダでないということを加えることにより、タバコがタダでないということがより明確になったと感じるのであ る。

こうした無駄を排除した結果、散髪代が1,000円になった。禁煙にすることによって、従業員のタバコの面倒を見る必要もなくなったのである。散髪 代が安いというだけなら、推薦の対象にしないのだが、こうした、常識への挑戦に対して1票を投じることにした。

考えてみれば、何故無料かよくわからないしきたりは結構ある。
- 飲食店でのお茶や水等
- デパート等の紙袋
- 飛行機や地下鉄などの時刻表(JRなんか昔bから鉗試自社の案内を商品にしている)
- カタログ類(ウェブで情報を仕入れている瑞人にノノbは不要の場合が多い)

勿論私のような考え方は小数意見であることは、大前提として、私は、こうしたサービスが行き過ぎではないかと思っている。こうした行き過ぎの中に、タバコ をタ ダで吸える云う神話が埋もれているのだと思う。

煙草問題を考えるには、やはり常識を見直すことが重要なのではないかと再認識させられたのが、このQB HOUSEである。

神田江戸っ子寿司
2005/09/03追記
2004/01/22

再び、飲 食店の話題に戻る。この神田江戸っ子寿司も筆者のお気に入りである。寿司屋の中では、珍しく完全禁煙を貫いており、味も値段も筆者の特選である。

創業は何年とか詳しいことは知らないが、最初は1995年にテレビ番組でその存在を知った。その番組では禁煙であることを紹介していなかったと思うが、 行ってみて、禁煙であることを知り、更に点が高くなった。恐らく激安寿司の先駆けではないかと思う。最近は、テレビに取り上げられることもなくなったよう だが、今でも寿司屋としての価値は一級品であると思う。実は、横浜にある有名な激安回転寿司にも行ったことがあるが、筆者の評価では、値段・味共江戸っ子 寿司の圧勝である。更に旨い寿司屋があることは知っているが、大抵は値段も張るし、だいいちタバコを気にしながら食べる気はしないので比較の対象外であ る。

神田江戸っ子寿司は神田に数店舗あり、筆者のお勧めは、JRのガード下にある中央店である。その他も決して悪くないのだが、丁寧で品のいい寿司職人は中央 店に多いと思う。

筆者の場合は、夫婦で分け合って同じものを1貫ずつ食べる。一人でも1貫ずつ握ってくれるのは良心的である。また、セットものでも食べられないものがある 場合、前以って言って置けば配慮してくれる。
お勧めのネタは、タイとヒラメである。どちらもぐずぐずした身の養殖ではないので、しっかりとした歯ごたえである。塩とレモンで食べる寿司はとても美味し い。その他に縞アジとか鱸などの白身があれば運がいい。ここの白身はとにかく旨い。デパ地下で買う白身の刺身とは比較できないくらい上質である。

その他、赤座海老、牡丹海老、白海老等も良い。但し、最初の2つは少し値が張る(とは云っても高級寿司店とは比較にならない価格とは思う)。夏になると、 穴子の生の握りなど、面白いネタもある。

因みに、私の好みを明かすと、白身や海老、貝などのあっさりしたものが好きなので、マグロなどはさほど注文しない。だから、トロの味を評価することは難し いのでご容赦頂きたい。

因みに、気になるお値段は、大食いではない夫婦2名で、お好みで、通常だと高級と云われるネタを中心に満腹になるまで食べた場合で、6,000円 〜8,000円位の幅である。食べる量やネタによってこの程度のばらつきはあるが、ちゃんと計算した会計なので、間違っていないと思う。下手に有名回転寿 司で食べると間違いなくこれより高くなるし、そういうところでも寿司の方向がばらばらだったりとして、評価できない場合が少なくない。

タバコは嫌いだが寿司は好き、また、回転寿司は今ひとつという方は是非利用してみてください。

詳細は下記のリンクをご参照ください。

神田江戸っ子寿司

2006/09/03追記

元の記事を書いてから時間が経過しているが、今も立派に禁煙を貫いている(姉妹店の居酒屋っぽいところは禁煙でないのでお薦めしない)。筆者が良く利用す るのは、ガード下の中央店と中店である。どちらも馴染の職人さんがいるので、外から顔を見て決めている。中央店では、店長の森江さん、中村さん、斎藤さん のときはとても気持ちよく美味しくいただくことができる。中店では、佐藤さんが良い。"今日は佐藤さん居るかな?"と中店の様子を伺い、それからどちらに 行くか決めている。筆者は既に相当な回数利用しているので、席に着くと、好みのものを出してくれるようになった。他にも腕の良い、気持ちの良い職人さんは 居られるのだが、まだ馴染にはなっていない。顔を見て考えてしまう人は大抵苦手なタイプだ。時々番割を変えているので、筆者のように人を見るタイプの方は 注意しておくと良い。

値段のほうは、1995年に最初に行ったときからあまり変わっていない。いただくものによって値段が変わるので、夫婦2人で4000円から8000円位の 幅になる。勿論食べる量も違うので当然の幅だと思う。お昼のランチは840円からあるが、どれもお買い得なものだろう。1人前で満腹になるので、初めての 利用でも大丈夫だ。

神田であり、禁煙の表示は小さいが、皆良く分かっているらしく、傍若無人な振舞をする発煙者も見たことがない。

お薦めのネタは、ウェブを見ると更新されているので、参考にすれば良い。嫌いなものがあったら、注文のときに言っておくと、別なものに代えてくれる。ネタ は季節のものが多いので、旬のものを中心に好みで選べば良い。コハダや〆鯖などは、お店で作っているので、回転寿司しか知らない子供には一度食べさせたら いかがだろうか。

やはり、禁煙の環境で食べる江戸っ子寿司は美味い。


帝都高速度交通営団
2004/03/16

帝都高速度交通営団という名称を聞いて分かる人は少ないかもしれない。 簡単に言えば、営団地下鉄だ。日本一の地下鉄網であり、世界でも一番かもしれない。4月からは、組織変更して、東京メトロになることが決まっている。

営団地下鉄が禁煙スポットというのは少し奇妙に感じるかもしれない。しかし、この営団地下鉄は数ある地下鉄の中でもとりわけ優秀だった。
いつからになるか記憶にはないが、少なくとも10年以上も前から駅構内は全面禁煙だったと思う。また、実際に、煙草を吸う駅員は見たことがないし、事務ス ペースにも煙草の匂いはない。
いつからかは分からないが、銀座駅の丸の内線と銀座線の連絡通路の銀座線に近いところには、"禁煙しましょ...ね。"というポスターが貼ってあった。多 分今でも貼ってあると思う。最初 はこのポスターは、特に気に留めていなかったのだが、健康増進法施行以来、他の鉄道と比較してみると、営団地下鉄が飛び抜けて優秀であることに気付いた。 既に書いたように、煙草を吸う駅員は見たことがないし、また、事務所内にも煙草の匂いはない。更に、喫煙場は構内のどこにもない。ひょっとしたら、このポ スターは、乗客に禁煙しろというメッセージを出しているだけではなく、従業員に禁煙を勧めているのかと思うくらいだ。
データはないのだが、従業員の喫煙率は一般に比べて相当低いのではないだろうか。何しろどこに行っても煙草臭くないのだ。

更に営団地下鉄について褒めておくことは、駅員が概して感じが良いことだ。切符を無くしても、適切に対処してくれる。それと特筆すべきなのは、本来の鉄道 としての評価だ。
まず、運賃が他の地下鉄と比較して飛び抜けて安い。横浜や大阪の市営地下鉄を利用したことがある人ならその差に驚くだろう。
更に、列車の運行本数が日本のトップクラスである。だから、例えば丸の内線や銀座線を利用するときには、終電と始発の間の時間帯以外であれば殆ど待つこと はない。特に通勤時間帯は、2分程度の間隔で運行するので、便利なことこのうえない。同程度の運行本数があるのは、自分が知る限り、JRの中央線くらいの ものだろう。山の手線や京浜東北線は、比較すると随分落ちる。銀座線に慣れてしまうと、山手線などは気が遠くなるほど待ち時間が長く感じてしまうほどだ。

だから、営団地下鉄の沿線に住めば、自動車を保有する必要もなく都会的で利便性のある生活をおくることができる。特にこれから他の地方から出て くるという方には営団地下鉄の沿線に住むことをお勧めする。また、住宅を購入しようという方には、利便性の高い営団地下鉄沿線を是非ともお勧めしたい。こ んな利便性の高い地域だから住宅も高価だろうと諦める必要はない。東京の東部地域は利便性が高い割りに住宅価格は抑えられており、お得である。少なくと も、郊外に居を構えて自動車を保有するよりは、総支出は相当に低く抑えられるだろう。自動車を保有するには、大げさに言うと、家一軒分位のコストがかかる のだ。興味のある方は、住宅ローンの年間返済額と、自動車の年間維持費用(燃料費は除外して良いが、減価償却費や駐車場費用を忘れないように)を比較して みれば良い。

別に自動車の保有を否定するつもりはないが、東京近郊で自動車を保有するとなると、コストが嵩むし、使わないと損したような気になって、時間を自動車に割 かなければならないので、却って不便だと思う。筆者の場合は、東京の主要なスポットには営団地下鉄で出られるので便利なことこのうえない。週末は、土休券 を買えば、10枚分の値段で14回分の回数券を購入できるので、コストも低く収まる。以前に別な地方に住んでいたときは、自動車が必需品だったので、コス トが随分かかっていた。比較すると今は、移動コストが数百分の1に下がっている。地下鉄なら減価償却費の負担はないし、運賃も知れているのだ。不便なの は、列車で行けない場所への墓参くらいのものである。

以上のように営団地下鉄は、禁煙ということだけでなく、日本でも最高の利便性を安価に提供している優良な鉄道会社であると思う。民営化していなくてもここ までできるのに、何故、民営化するのだろうか?馬鹿の一つ覚えのように"民営化"を繰り返す政府の主張は一体何だろうかと思う。4月からの民営化が改悪と ならないように期待したい。

東京日 本橋付近

2004/06/27

今現在、最も禁煙で食事のできるところと云えば東京日本橋か銀座付近ではないだろうか。日本橋はかつては商人の町として日本の中心を為していた。今でも、 商売を行う会社は日本橋に本社を置くのがステータスになっているという。しかし、最近は東京の中心がだんだん西側にシフトしていっているようだ。そういう 傾向に歯止めをかけようという試みかどうか分からないが、最近は、日本橋に人を呼び戻そうという感じが見て取れる。

大阪にも同じ表記の日本橋というところがあるが、大阪のほうは、"にほんばし"ではなく"にっぽんばし"と発音するらしい。東京の日本橋も歌では"おえ〜 ど〜にっぽんば〜し〜"と発音しているので本当は同じ名前なのかもしれない。大阪の日本橋は、東京で云えば秋葉原に相当するところらしい。

さて、日本橋では、つい先日高島屋の改装が終わったところだし、その少し前はコレドというショッピングセンターがオープンしたところだ。また、現在は、三 越の新館が改装中だ。

筆者は、東京の東部地区に住んでいることもあり、休日は日本橋をよく利用する。何故かというと、日本橋のデパートは、禁煙のところが殆どだからだ。
例えば、三越地下のカウンター、4階のランドマークは、完全禁煙だし、特別食堂も殆どが禁煙だ。但し、筆者は、三越の特別食堂に一部喫煙席が残っているの には、不満があるので、利用する度に、注文をつけてくる。
高島屋も禁煙化が進んでおり、地下のレストラン街は全て終日禁煙だし、6階のお好み食堂も時間禁煙ではあるが、午後3時までは、一応完全禁煙になる。但 し、高島屋の場合も、お好み食堂が終日禁煙でないのと、地下の食品売り場の某店は、喫煙席なるものが未だに残っているのが不満なので、地下のこの店では絶 対に買わないことにしている。
最近オープンしたコレドでは、禁煙化に不満があるので、利用しようとは思わない。一応、同ウェブサイトには、禁煙の情報もあるが、嘘が混じっていたりした ので、利用する場合は注意したほうが良い。
日本橋に近い東京駅八重洲地下街は全くダメなので、殆ど利用しない。やはりJRを基点にした場所はだめらしい。

さて、これだけでは単に禁煙店情報になってしまうので、すこしだけ感想を書こうと思う。
お 勧めなのは、日本橋高島屋では、地下の、ローズと星の玉子だ。ローズは恐らく以前の地下食堂が改装に伴って名称変更したものだと思うが、ここのハヤシラ イスとかは結構旨い。昔懐かしいというのはこういうのを言うのだろう。別にテレビで取り上げることもないようなので、有名ではないが、有名店と比較しても ひけをとるということもない。近くの丸善の屋上のハヤシライスが元祖らしいが、そこと比較しても、好みでは、ローズを押したい。丸善の屋上も禁煙なのでそ ちらも推薦できる(但し、丸善そのものは、未だに、排煙場が多く臭いが気になるので、滅多に利用していない)。高島屋地下の星の玉子も丁寧に調理している のが伝わってくるので、お勧めだ。ここは、満点星の姉妹店らしいが、満点星は、禁煙でなく、味も評価しにくいのに対して、こちらは、味の面でもなかなかだ と思う。 イタリアンのお店もあるが残念ながらまだ利用したことがない。有名な鼎泰豐は、新宿の高島屋のほうがお勧めだ。そちらも当然禁煙である。

また、三越では、地下のカウンターコーナーは時々店が入れ替わるのでこれは楽しみだ。4階のランドマークは、全体として高島屋のローズとだいたい同じレベ ルだと思うが、 まだ、特別推薦する料理は見つけていない。特別食堂の、4,5千円の高価な和食メニューはさすがに旨い。残念なのは、記述のように一部喫煙席が残っている ところだが、喫煙席は、ほんの一部であり、また利用者が極端に少ないので、被害に遭うことはない。利用するなら、入ってなるべく左手の、個室でないところ が良い。個室は、煙草付の会合に貸し出すこともあるようなので、臭いが残っている。自分は、こういった点を必ず指摘するようにしているので、皆様も是非、 利用の都度指摘するようにお願いしたい。

今回はすごく簡単な紹介に留めたが、そのうちもう少し詳細な調査をしてみたいと思う。読者の方も、日本橋に限らず情報をお持ちでしたらご連絡ください。お 待ちしています。





とうとう店仕舞いしてしまいました

2007/03/11
いつのことだったか、とうとう店仕舞いしてしまった。その後業態を変更して再開します。という張り紙があったのだが、ずっと閉まったままである。
この店は、元々従業員の教育も良く、味も良く特選だったのだが、全面禁煙から時間帯禁煙になり(この時点では、発煙時間帯にも一応不完全分煙してあっ た)、とうとう発煙席だけになってしまったように見えた。それなので、筆者はそれっきり行かなくなってしまった。
しかし、その後が気になるので、外から注意して観察していた。店仕舞いの前は、毎晩のように、従業員が話し合っていたのだが、(何のか分からないが)改善 策は出なかったようだ。そしてとうとう店仕舞いし、その後はどうなるのか分からない。

そもそも、完全禁煙から時間帯禁煙にした後、時間帯禁煙にし、更に、発煙席だけ(未確認だが)にしてしまった後、収益は伸びたのだろうか?このあたりは知 りたいところだ。

この店に限ったことではないが、禁煙から非禁煙にしたら、"発煙者分の客数が増える"と盲目的に信じてしまっているように見える。態々煙草臭い不衛生なと ころで食事などしない、という人が増えていることをご存じないのだろう。このように、ひとつ変更したときに、それによって生じる影響を考えない、そのよう な経営者が会社を駄目にしていると云える。飲食店業界には、残念ながら、そういう経営者が多いようだ。

推薦は完全に取りやめです-お勧めしません

2006/08/20
最近、灰皿があちこちに並んでいることに気付きました。推薦する理由が全くなくなりましたので、利用しないことをお勧めします。
下記の記事を書いた後も帰りが遅くなったときに利用することがありました。発煙席は僅かで、しかも発煙する客も殆ど居ませんでしたが、最近、外から見て灰 皿が多く並んでいることに気付きました。もうこの店もおしまいです。味がどうのこうのいう以前の問題ですね。元記事は、白色に変えました。無くなってはい ませんが、褒める必要も無くなったので、目に付かないようにしています。

推薦リストから外します−天満堂(ラーメン/東京・秋葉原)

2004/08/28

残念なお知らせをしなければならない。
天満堂が、14時以降という限定ではあるが、発煙席を設けてしまった。勿論、お店の人には遺憾の意を伝えた。一応、"皆でもう一度検討します"、というこ とだったので、発煙席を撤去すれば、再び推薦する予定である。
店の人には事情を聞いたところ、煙草を吸わせろという要望が何度かあったということである。店が勘違いしてならないのは、発煙を許可することは、何のサー ビスにもならないということだ。一部の客に発煙を許可するということは、他の客に苦痛を強いるという事実を理解しなければならない。そのために健康増進法 があるのである。
禁煙の店で煙草を吸わせろという要求をするような人は、人格そのものに問題があるのであって、そのような者を基準に物事を考えてはならないということを理 解しなければならないということだ。

今後このような問題が発生しないよう、読者の皆様には、禁煙の店には賞賛の言葉を差し上げるよう、お願い致します。

但し、この店そのものは、発煙以外は大層素晴らしいので、以下の記事はそのまま掲載しておきます。



2004/08/05(上述の通り、発煙席を作られてしまっ たので、この点は念頭に置いてお読みください。)

自分はあまりラーメンを食べに行くほうではない。ラー メンが嫌いなわけではないが、旨いと思うところが少ないためである。どうも化学調味料の味覚が強すぎ る店が多いのが理由の一つであるが、もう一つの理由は、煙草のニオイや煙が気になる店が多いという理由もある。

東京・秋葉原は 今やラーメン激戦区になっているという。有名店もいくつか ある。筆者もその中のいくつかには行ったことがある。しかし、特に感激するほどでもなかった。ある有名店は、塩味がきつ過ぎて、とても食べられないという ところがあった。そこの店主は、想像通り、吸煙者だった。但し、その店の店内が禁煙になっていたのは皮肉だった。なぜ店主が吸煙者であることを知ったかと いうと、店の外の禁煙地区で放煙しているのを見たからだ。しかし、その店は今でも結構流行っているらしく、人の味覚の違いを感じる。

今回紹介する天満堂は、何ヶ月か前に開店したまっとう なラーメン店である。禁煙マークが目立たなかったので、開店当初は、利用することがなかったが、禁煙 のマークを外から確認した後は、お気に入りのラーメン店になった。この店の特筆すべき点は、従業員が素晴らしく感じが良いという点である。
例えば、自動券売機でまごまごしていると、すぐに中か ら店員が出てきて様子を聞いてくれる。こういう補助が必要ない人は多いと思うが、やはり自分もまごつ くことは多いし、年配の方には大変なこともあるだろう。以前、自分が食事をしていたときに、年配のご婦人が券売機の前で困っていたら、直に出てきて適切に 対応していたのを見て、ラーメンの味が良くなった。こういうのは、心の調味料でもある。

尚、自分はラーメン通ではないので、細かな解説は出来 ないが、多少記述すると、この店のスープは、見た目はこってりだが意外にあっさりとしている。ま た、塩味が濃すぎることも無くちょうど良いと思う。筆者の経験の中ではラーメンの味はかなり良いほうである。スープは不透明系で、自分の好みからは外れる が、この店の味は、そういった好みの枠を超えて評価することができる。また、サイドオーダーできる餃子の味は特に好みだ。どう個のみかというと難しいが、 昔なつかしい、お祭りで食べたような感じの食感で、但し、丁寧なつくりである。

場所は、地下鉄銀座線末広町駅下りの上野側出口のすぐ 脇である。アクセスも良いが、秋葉原から見ると反対側なので、見落としがちでもある。秋葉原や上野に 寄ったら、是非、立ち寄られることをお勧めしたい。




準推薦−ロイネットホテル横浜馬車道

2004/11/14

 準推薦という枠を設けたのは、事業の性質上完全禁煙が難しい場合があるからだ。ホテルでの完全禁煙というのも最近出始めたので、いづれは利用してみたい と考えている。しかし、完全禁煙でなくても十分に分煙されていれば、推薦はできると思う。そこで、今回は準推薦として、初めてホテルを紹介しようと思う。

筆者は、東京在住だが、仕事で頻繁に横浜に宿泊する。現在勤務している会 社では、出張旅費は全て領収書での実費精算なので、もっと高級なホテルを利用しても問題がない。以前はランドマークタワー内のロイヤルパークホテルを利用 していた。ロイヤルパークホテルも、十分居心地がよく、リゾートホテルとしては特選できる。しかしながら、仕事で利用するには、若干の不満があった。横浜 のロイヤルパークホテルは、自分の知っている他の高級ホテルと比較しても十分に愛想が良く、総合的にはこちらのほうが良いと評価している。不満な点は、ホ テルのスタッフが全く顔を覚えないことだった。何十泊もしても全然顔を覚えられないので、扱いは一見さんと同じだ。そういうところを改善すれば、国内では 最上位の高級ホテルになるだろう。

 今回推薦するのは最近開業したロイネットホテルホテルチェーンの横浜馬車道である。
上記の事情もあって、横浜のホテルを探していたら、このホテルに出会った。ここは、今まで過ごしたホテルの中では、居心地は最高。決してリゾートホテルで はないが、必要にして十分なサービスを提供し、また部屋も実用上十分な広さがあり、室内外を含め特に清潔感が漂う。ロビーは完全禁煙だし、スタッフも特に 感じが良いし、いろいろと気が利く。何よりちゃんと顔を覚えられるので長期宿泊でも安心である。勿論禁煙ルームが多い。場所は、JR関内駅やみなとみらい 線の馬車道駅から近く、至便である。

 自分の気に入っている点は、下記の通りである。
  • スタッフの気が利く。
  • 室内外が特に清潔である。煙草臭くない。
  • 部屋が必要十分に広い。
  • 室内のデスクが特に広い。中で仕事をするのにこれ以上の広さは通常は不要だろう。
  • インターネットに常時接続できる。
  • 併設のレストランも分煙状況が良い。朝昼は当然禁煙席が殆どだが、残念ながら夜はそうではない。
残念なのは、上級の部屋に禁煙の設定がない点で、ここは改善が必要だ。

その他にもいろいろと特長があり、横浜でビジネスが多い人には特に好適だと思う。会員になると割引があるほか特典もあるので、利用するなら会員になったほ うが良いと思う。

詳細は、下記のリンクを参照してください。

ロ イネットホテルズ

以上


日本橋コレド-部分推薦

2006/07/30

以前に"東京日本橋付近"で、コレドは禁煙化に不満がある、と書いた。その後も状況が大きく変わっ ている訳ではないが、最近、良いところが見えるようになってきたので、少し書いておきたい。

コレドでは、地下は、上島珈琲以外は禁煙である。地下にファーストフードの範疇に入るレストランが何軒かあるがいずれも完全禁煙である。中では、トー キョールーが筆者のお気に入りである。ここのカレーは美味い。特にお勧めするのが、ひよこ豆のカレーである。ピリッと辛くてあっさりした味で、他ではなか なかお目にかかれない。

他には3階に喫茶空間があり、セレンディピティ カフェは、広くて落ち着くことができる。このフロアには、ワイン売り場があり、種類は少ないが、厳選した ワインがありお勧めだ。ここのソムリエの方は、親切で、いろいろと相談に乗ってくれる。他では手に入りにくく、しかも高価過ぎないものに、推薦マークを付 けているそうだ。以前は三越で買うことが多かったが、最近は、ここで買うことが多くなった。筆者はワイン通ではないが、好みは何とか分かるようになってき た。このセレンディピティで買えば、1000円位から中々のものが手に入る。中には倍の値段でも売れそうなものが結構ある。ソムリエの方に相談すれば、好 みに合うものを選んでくださるので、買いやすい。3本以上は無料で配達してくれるのもいいサービスだ。

地下から3階までは、上島珈琲にさえ入らなければ、煙草に悩まされることはない。どこに行っても、発煙場所がないので臭くない。これは他に比べても特に優 れていると評価して良い。

問題は4階以上のレストラン街で、完全禁煙なのは、とんかつの平田牧場と、有名な古奈屋位しか知らない。だからここのレストラン街はこの2店以外利用する ことがない。大抵は地下で十分だと思う。

ここは、3階までは非常に良く4階以上が問題という変わったところだ。部分的には特選で、部分的には失格として、部分推薦としておこう。



アトレ上野-部分推薦

2006/07/30

上野駅が改装されて新しくなったのは何年か前のことだ。その後上野駅の構内にあるレストランには禁煙のところが多くなった。このうち禁煙のお店をいくつか 紹介したい。

ブラッスリー レカン
ビールを提供するフレンチレストランで、理屈抜きに美味い。筆者の評価では、前出のカフェ・ローズマリーと同じくらいだ。値段は少々高いが有名店だし、場 所が良いので仕方がないか。

謝朋殿 粥餐庁
中華粥の専門店。美味いし高くない。

その他禁煙のところが多いがウェブでは分からない。この点は失格。中の案内所では禁煙状況を書いた冊子をくれる。


自分の周囲の禁煙スポットあれこれ

2007/03/11

最近禁煙スポットの記事が少くなってしまった。何故かというと、都会では禁煙のお店に困らない状況になってきたからだ。だから、禁煙というだけで応援する 情熱は無くなってきた、というのが本当のところかもしれない。

しばらく前に、自宅の近くに、禁煙の居酒屋ができた。一度行ってみたのだが、活気が無く、これは難しいだろうと思っていたら、やはり閉店してしまった。残 念ながら、とても素人っぽかった。さほど集客力のある場所ではなかったので、それも影響したのだろう。その後別の店がその場所にオープンしたが、そこは、 外から禁煙かどうか確認できない。ということは、禁煙ではないだろう。恐らくこの店も長くないと思う。商売には、場所という要素が大きく影響する。難しい 場所で頑張ろうと思ったら、別の記事で紹介している、ローズマリーのような、情熱が必要だ。

さて、上記のローズマリーはというと、相変わらず料理は格別で、最近はコンスタントに常連客を集めているようだ。値段も以前と変わらず、ランチは 1,500円税込みで、前菜またはスープ+メイン+パン+飲み物+デザートと本格的な内容だ。この値段、価格とかけ離れていて戸惑ってしまうのは、以前と 変わらない。またディナーは、税込み3,700円で、これも本格的だ。どの料理も手が掛かっていて、美味さは店の格に似合わない。

別に紹介した、神田江戸っ子寿司にも、相変わらず通っている。中央店の、ランチタイム特別価格はなくなったが、セットメニューはコストパフォーマンス が抜群だ。良く利用していた中店は、門構えが変わってしまって、客足は増えたそうだが、自分は入り辛くなった。馴染みの板前さんの前に座れるかどうか分か らないからだ。だから、中央店が一番のお勧めである。味は相変わらずで、とにかく美味いが、値段は大したことない。夫婦2名で、お好みで高級ネタをいただ いても、6,000円から8,000円位のレンジで収まる。本当は、1,500円前後のランチで十分満足できるのだが、ついいろいろ食べてしまう。

その他、チェーン店では、禁煙のところが増えてきている。たとえば、はなまるうどんなどは、完全禁煙で安くて美味しい。神田のちかくでは、弥生食堂という のも完全禁煙だ。三越や高島屋の中にあるレストランも禁煙のところが多い。トーキョー・ルー(スープ・ストック)は、相変わらず美味い。末広町駅の周りに は、ココ壱番館もあるので、カレーも安心だし、御徒町まで行くと、大戸屋もある。スターバックスは、神田にあり時々利用している。3月9日に改装オープン した日本橋丸善のレストランも完全禁煙で嬉しい。

駄目な代表は、秋葉原にあるファミレス(PC Successがあった場所の近く)で、発煙客だけを対象にしている。外から見ても発煙客ばかりで絶対に入れない。禁煙席にも煙草の煙が無差別攻撃を仕掛 け る。こんな店には誰が入るものか。末広町近くの地下にある一見洒落たレストランは、時々店員が外で発煙しているのを目撃する。入る気がしない。

徒然なるままに書いてきたのだが、気付いたことがある。通りが禁煙のところには、発煙店が多い。何か間違っている。イタリアのように、先ずは、屋内禁煙を 徹底すべきだろう。

以上

自分の周囲の禁煙スポットあれこれ(2)

2007/5/6
 前の記事で書いたように、健康増進法の施行から相当の期間が経過してきたので、最近は飲食店の禁煙も少しずつ浸透してきたらしく、徐々に禁煙化が進んで きた。とは云っても、お昼時や休日に限っての時間帯禁煙だったりして、まだまだ満足できる状態とは云えない。筆者が応援しているところは、健康増進法の施 行以前から禁煙化に取組んできたところが中心である。
自分の周囲について、ハイライト的に紹介したのだが、読者の方からのご指摘もあったのでもう少し補足してみたい。

以下は、禁煙のお店を探す場合に目安となる原則である。
  • デパート内は、完全禁煙のところが多い。完全禁煙でない場合でも、時間帯禁煙を実施しているところが殆どである。東京駅の大丸は 特に優れており、三越と高島屋がそれに続く。松坂屋とマツヤは後塵を拝する。銀座の松坂屋は特にいただけない。
  • デパート以外の大型商業施設では、多少遅れているが、それでも、探せば大抵は完全禁煙のお店を見つけることができる。
  • ファーストフードだからと云って完全禁煙を期待するとがっかりする場合がある。筆者が確認した限りでは、牛丼の松屋と、はなまる うどんはどこでも完全禁煙であるが、時間帯禁煙の牛丼屋は、結構多い。気を抜いていると、突然襲われることがあるので、利用する場合は良く確認したほうが 良い。筆者の場合、選択肢があれば、時間帯禁煙のお店ではなく、完全禁煙のお店を選ぶようにしている。
  • ラーメン店の禁煙は、必ずしも宛てにならない。店内が禁煙でも、行列中に煙害に遭ったり、店主が発煙者だったりすることがある。 また、天満堂のように突然方針をひっくり返してしまうところもある。ラーメンの場合は、本当に美味いものを得ようと思えば自分で頑張るしかないのかもしれ ない。
  • 発煙者の好みそうな店は敬遠したほうが良い。発煙者が好む店は、酒を出す店、脂ぎって味の濃い料理を出す店(化学調味料を大量に 使う店)、それと、安い店だろう。また、薄汚い店も発煙者の好みである。逆に云えば、小奇麗で、あっさり味で、健康志向の店は、発煙者好みでないと云え る。健康志向だったら、煙草なんか吸わないのだ。
さて、具体的な情報として、大型商業施設をいくつか取り上げてみる。

ヨドバシAkiba
ウェブでは詳細の情報が得られないが、レストランは完全禁煙の店が相当数 ある。本格的なカレー店、健康食の店、スパゲッティの専門店など、完全禁煙の店は苦労なく見つけることができる。しかし、中には、”喫煙できます"という ような不届きなメッセージを表示する店もあり、こういうところは絶対に利用しない。逆に云えば、騙されずに済むので、親切と云えば親切か。
秋葉原UDX
ウェブで情報が仕入れられるが、完全禁煙と確認できたのは、ラーメン康竜 とスターバックスだけであった。出来たばかりのとき、一度だけ行ってみたのだが、完全禁煙のお店が見付からなかったので、それ以来一度も行ったことがな い。読者の方から教えて頂いた須田町食堂は、残念ながら完全禁煙ではなかった。このあたりで食事をするなら、上記のヨドバシAkibaか、秋葉原デパート の1階にすべきだろう。
アトレ上野
ウェブ上で、禁煙の状況を明示してある。ブラッスリーレカン、スターバッ クス、海鮮処寿し常彩、古奈屋、ラーメン一蘭が完全禁煙となっている。謝朋殿 粥餐庁 は、味も良くお勧めだったが、残念ながら閉店してしまった。ウェブの良いところは、分煙の場合、黒くてキタナイマークが付いていることだろう。
アトレ以外にも駅構内に完全禁煙のレストランはあるので、上野駅では、禁煙のお店を探すのに苦労する必要はない。

上記のように、商業施設全体での取組みは良く見えないし、各店舗での姿勢も必ずしも分からないのだが、ファミリー向けは、概して禁煙化が進んでいるようで ある。

以上


飲食店のアンケート

2007/07/29
先日、東京末広町の天満堂がとうとう店仕舞いしてしまったことを報告した。
天満堂もそうなのだが、飲食店全般を振り返ってみると、どうも経営全般に問題のあるところが多いのではないかと考えられる。問題のひとつは禁煙化の遅れで ある。禁煙化しないことに何かご利益があるのではないかと盲目的に信じ込んでいる、そのような経営者が多いのではないか。このように盲目的に信じ込んでい ることがあれば、それは他のことにもあてはまるだろう。だからこそ、飲食店には長続きしないところが多いのだと考えている。今回は、そのようなことを考え ながら考察して見た。

さて天満堂の店仕舞いまでの顛末を簡単に纏めると、下記のような経過を辿っている。
  • 禁煙のラーメン店としてオープン
  • 時間帯禁煙(分煙)に格下げ
  • 分煙も取り止め
  • 店仕舞い
完全禁煙のときは、間違いなしの特選店だったのが、方向性を間違えて発煙店に変更してしまい、その結果期待外れとなった人が多かったのではないだろうか。 今まで、完全禁煙で始めても、禁煙を止めた店をいくつか見てきたがどれも結局無くなってしまった。何故だろうか?筆者は、これらの店は結局情熱が足りな かったのだと見ている。

このように書くと、”情熱だけで経営が成り立つのか?”こんな質問を受けるだろう。恐らく、そのように考える人は、情熱というものの捉え方が誤っている。 情熱があるということはそのことが好きだと言い換えてもいいだろう。好きで好きでたまらない。そういうものが情熱なのではないだろうか。人がこのような状 態になると、好きなことをするために、全力を注ぐものだ。仕事でも趣味でも学業でも何でもいい。とにかく、そのためにものすごい力を使うことができる。力 を使うということは同時に工夫もするということだ。工夫するためには、自分に足りないものを補わなければならない。自分で研究することもあれば、調査する こともあるだろう。そして、学問的に調べることに行き着くかもしれないし、どこかに弟子入りすることになるかもしれない。このように力を使うことは、情熱 があるからできることだ。情熱が無ければ、偶々当たる事に期待するしかない。結果として、情熱があれば、どんなことだって出来るはずで、出来なかったのは 何かが足りなかったためだと考えられる。

個人的なことはあまり書きたくないのだが、自分には、全く交流のない兄弟が一人居る。彼は、何年か前に、会社を辞めて飲食店の経営を始めた。ある地方の麺 類を提供する、チェーン店のようなそうでないような食堂ということだった。話しを聞いてみると、本部のようなものがあって、そこからは食材の提供を受け、 初回の指導を受けるだけ、あとは適当にやれ、ということらしかった。そして、オープンしたのは、所謂食堂風の一杯飲み屋だった。自分がそこを尋ねたのは、 オープン前の1回だけ、親類なので、嫌々手伝った。その後は前を通ったこともない。手伝ってすぐに分かったことは、彼は食物を提供することに対 する 情熱がないことだった。彼は発煙者である。発煙者が食物に対して愛情がある訳もないのだ。当然といえば当然のことだった。彼には、他所に負けない美味いも のを作って召し上がって頂こうという気持ちは全くなかった。飲食をビジネスにしたいだけであった。
自分がそういうことをするか、と問われれば、まず絶対にしない、と答えるだろう。自分は、食べ物を粗末にすることができない性質なのだ。だから、食堂 で発煙する人に提供するようなものは、絶対に作れない。そこまで拘ると相当の覚悟が無ければできなくなってしまう。血の繋がりなどその程度のもので、人格 は全く異るものなのだ。
話しを戻すと、例の兄弟の店は、未だ取敢えず生きているので、優秀なほうだろう。如何に気が合わない兄弟であっても、不幸を見たいわけではない。自分に影 響が 及ばなければ、干渉する必要など無いのだ。

長い前置きを終えて本題に入る。

前記の天満堂が閉店した後に、壱番屋が開店した。壱番屋は、元々、銀座線末広町駅から上野広小路に向かって100〜200m位離れたところの、通りの反対 側にあった。新規に開店したというよりは、引っ越して来たというほうが正確な表現になるかもしれない。壱番屋は、ご存知の方も多いと思うが、知る限りは、 完 全禁煙のカレーチェーン店であり、味も悪くない。以前は、たかが100mと少しではあっても不便だったのであまり使用することはなかった。地下鉄で少し行 けば禁煙のお店がたくさんあったからだ。それが、便利な場所にできたので、今後はもっと利用しようと思っている。
その壱番屋に行ったら、アンケートの葉書が置いてあったので、書いて提出した。しかし、アンケートの内容に疑問があったので、コメントしてみたい。という のは、食堂のアンケートは判で押したように同じようなものなのだ。先ず は、アンケートの内容を紹介する。

壱番屋のアンケートの内容
性別
男/女
年齢
10歳未満/10代/20代/...../60代以上
職業
児童/学生/会社員/公務員/自営業/主婦/会社役員/医 師/教職員/その他
利用の動機
ポスティングチラシ/新聞折込み/知人に誘われて/評判を 聞いて/広告看板/通りがかり/CM/ホームページ/その他
利用した理由(複数回答可)
便利な場所にある/商品が好き/早い/安い/おいしい/メ ニューが豊富/食品が安全/接客が気持ちいい/店舗が清潔/その他(理由:       )
利用頻度
初めて/1回/2回/3回/4回/5回以上/ほぼ毎日
満足度
商品(味、温度、美しさ)
提供時間
サービス(接客態度)
店内外の清潔さ
総合
本日のメニュー


壱番屋といえばかなり大手のチェーン店であると思うが、経営については、残念ながら、こんなものか、というのが筆者の正直な感想だ。上記のアンケートの利 用目的が見え ないのだ。効果として精々期待できるのは、アンケートを置くことによって、”お客様のご要望に気を遣っていますよ”というメッセージ位だろう。皮肉なこと に、前記の天満堂のアンケートも似たようなものであった。

さて、何故、筆者がこのアンケートを酷評するのか、如何に理由を示す。

(職業)
このように分ける理由が不明である。例えば、
学生と云えば中学生から大学院生まで含まれるが、こんな大雑把な分け方に意味があるのか?
会社員/公務員/会社役員/教職員、といった区別に意味はあるのか?教職員のなかには公務員が多いだろうし、公務員と会社員とを区別する理由も不明だ。人 種が違うわけでもない。精々、その地区は、公務員が多い地区かと云った大雑把なことしか分からないだろう。また、会社役員と云っても千差万別、貧乏な役員 も居れば、超金持ちだって居るわけだ。しかし、超金持ちをターゲットにした店とも思われないし、この質問に意味はあるのだろうか?

(利用の動機)
う〜ん、一体なんだろう?チラシを配っていなければ最初の選択肢は有り得ないし、知人に誘われて、評判を聞いてのように似たものが続くし、広告看板と通り がかりの区別も不明だ。国道沿いのように、数百メートル前に予告看板があるのなら意味もあるのだが...
CM/ホームページ、などという項目を付ける位なら、そのなかの何が理由かを聞かなければ意味が無い。そもそもここで集めた回答を、どのように役立てられ るのだろうか?

(利用した理由)
質問自体が変ではないか?来店して感じたことを尋ねているように思われるが...

(利用頻度)
殆どの人が、”初めて”を選択するだろう。ほぼ毎日来ている人が、回答するものだろうか?このようなアンケートをする場合には、調査対象が限定されてし まっては意味がないのだが、そういう当たり前のことが分からない経営者が多い。

(満足度)
こういう評価は難しい。評価そのものよりも、回答者の性格によって点の付き方が変わると云って良い。

(本日のメニュー)
欄が小さいので見落としていた。

さて、以上のような批評だけでなく、自分だったらどのように質問するか考えてみた。

自分だったらこのように聞いてみたい
質問
備考
年齢・性別
同様の選択肢
職業は質問しない
アンケートで職業を質問しても、マーケティングに役立つと も考えられないので質問しない。全員が回答するということであれば別であるが。
質問するより、会計時にレジの係員が、見た目で判断し、情報を入力するほうが確かで効率が良いのではないか?コンビニでは、そのような情報収集をしている と聞く。
子供、学生、社会人、親子連れ、同僚で...など簡単な区分けで良い。
当チェーン店をご存知でしたか?
その場合の情報源を教えてください。
口コミ、TVコマーシャル、インターネットでの広告等を選 択肢とする。
広告に使った資金の妥当性を検証するため、今後、どのように販売促進してゆくのかの参考にする。
当チェーン店のウェブサイトをご覧になったことはあります か?
その場合、十分な情報が得られましたか?
不十分な場合は、どのような点が不十分か教えてください。
ウェブサイトで何を伝えれば来てもらえるのか明確にするた め。但し、筆者を含めてウェブサイトを見ていないという人が大多数だと思うので、得られる情報はあまり多くないのではないか。
当チェーン店の印象を教えてください。
また、今回のご利用で、印象は変わりましたか?
選択肢は無くして言葉で書いて頂く。
メニューについて教えてください。
  • 味は、如何でしたか?
  • メニューの選択肢は十分ですか?
  • 他にあったらよいと思うメニューはありますか?
リピータを増やすためにはどのようなメニュー構成が良いの か知りたい。例えば、カレーショップは、週に何度も利用できるものなのか、どうやったら、週に何回も来てもらえるようになるのか、知りたいのはそういうと ころではないだろうか。
自分の場合、毎日チェーン店のカレーを食べようとは思わない。何故なら、どのメニューも同じような味に感じるからである。しかし、メニューによってルーが 違えば、もっと利用したいかもしれない。
自分の場合、残念ながら、壱番屋は、職場の近くにないので、昼に利用することができない。
以下に回答してください。
  • この店舗はお客様にとって便利な場所にありますか?お客様にとって便利であるとはどのようなことですか?
  • メニューにはご満足ですか?印象を教えてください。
  • ご注文を頂いてから出来上がるまでの時間は何分位でしたか?長く感じられましたか?
  • 価格は如何ですか?類似のお店と比較してどのように感じられるか教えてください。
  • 当チェーン店以外に良く利用されるチェーン店を教えてください。

顧客にとって利便性とは何なのか、立地が良いのはどのような場合なのか、費用対効果を評価すれば次の出店に役立てることができる。
このようなチェーン店は、スピードが命なのか、立地や時間帯によっても異るはずである。時間帯によってメニューを変えることも必要なのかもしれない。
顧客に他店との比較をしてもらえば、参考になる。ここで挙がったチェーン店は、経営者が自分でも利用すべきであろう。
無駄な顧客満足度向上に走っていないだろうか、確認する必要がある。ものすごく満足すればリピータになるという訳ではない。大して満足していなくても度々 利用す る店舗は誰にでもあるのではないだろうか。だとすればそれは何か、どうやったら、その何かが分かるのか、成功のためには最も重要なものであると考えられ る。
当店は完全禁煙にしています。このことは、お客様が利用さ れる場合の基準になっていますか?
複数回答して貰う。
  • 禁煙だから利用した。
  • 禁煙だと嬉しいが、禁煙でなくても構わない。
  • 自分は煙草を嗜むが、禁煙であっても利用する。
  • 禁煙だと分かったのでもう来ない。
  • どうでも良い。
こういうことを考えずに発煙させる店が多過ぎる。”禁煙だと分かったのでもう来ない”という発煙者が一体どれだけ居るのか、数字として見たいと思う。たと えば、できれば禁煙でなくして欲しい...という要望があったとしても、こんなものを考慮する必要はない。売上にとって、肝心なのは、”禁煙だから利用した”と”禁煙 だと分かったのでもう来ない”の差なのである。
注:健康増進法があるので、禁煙以外ありえないのだが、一応、考察してみた。

飲食店の経済的成功は、売上−コストで決まってくる。だから、経済的な成功を目指す場合には、売上を増やし、コストを下げるしか方法はない。これを目的と する場合には、その目的に沿うような情報収集をする必要があるのだが、飲食店の経営者の多くはそのような知恵が無いように見える。チェーン店は、経済的成 功を目指さなければ消え行く運命にあり、消え行くということは、結局顧客を満足させられなかったということになる。
勿論、経済的には成功と云えなくても、少い利益で、永く続けられれば、個人経営では、それが成功とも云える。そのような場合には、上記のような経済的成功 を過剰に追及する必要はない。

禁煙にする、ということは、コストを下げる効果があることは当然だが、売上を伸ばすという効果も狙うことができるはずだ。自分のように、禁煙でなかったら 利用しない、という人は、今後益々増えてくると考えている。

あまり、壱番屋を応援している内容ではないが、応援しているのだということはご理解ください。職場の近くにあれば、毎日のように利用したいのですが。



馬車道 寿しの作一

2007/8/3
前回は、飲食店のアンケートについて論じた。あまり応援している内容ではなかったが、今回は、素晴らしくいいお店を発見したので、是非お勧めしたい。勿 論、ポリシーがあって、完全禁煙である。

このお店の存在はかなり以前から知っていた。準推薦のロイネットホテル横浜馬車道(リッチモンドホテルに改称予定)から近いからだ。同ホテルに長期滞在し ていたときは、時間が合わず利用することができなかったが、是非利用したいと思っていた。
先日、神奈川新聞花火大会を見るために、ロイネットホテルに宿泊した。会社を早引けしていたので時間に余裕があり、夫婦で利用することができた。

筆者特選の江戸っ子寿しでもそうだが、まずは、味の微妙な白身系から味わうことにしており、今回も、鯛、まこがれい、縞鯵、こちといったものから頂いた。 最初の印象が、とにかく美味い。東京の老舗とも違うし、江戸っ子とも違う。自分の慣れている味ではないが、美味いものは美味いとしかいいようがなかった。 江戸っ子寿しも、白身は美味いが、味が違うの理由のひとつは産地が違うのだろう。どちらのほうが美味いかというと好みの差の範疇に入るのだろうが、こちら のほうが更に口に合った。

納得の夕食だった。価格は、明示されており、心配はなかったが、会計時に金額を見ると、思ったよりも安く、またびっくりした。江戸っ子寿しとあまり変わら ないくらいだ。

場所は、馬車道通りを関内方面に向かい、線路に突き当たる手前の右側の広場になっているところで、明るいきれいなつくりのお店である。横浜付近に住んでい る人、出張や旅行で横浜に行く人にはぜひともお勧めしたい特選のお店である。

電話番号:045-226-0381
作一(店名の読み方は分かりません)

以上



名古屋

2007/10/24

このところ名古屋への出張が多くなったので、名古屋での禁煙レストランを調べてみた。最近は、禁煙スタイルというデータベースがあるので非常に便利になった。禁煙 のレストランを探す一次情報として非常に役に立つ。今回はその中で見つけたレストランについて紹介したい。

ランビアンス

小さなフレンチレストランである。ディナーの価格は、先に紹介した東京湯島の、カフェ・ローズマリーと同等であり、お得感が強い。味も流石に立派で、まじ めに調理していることが良く分かる。2人で別々な料理を注文すると一人分ずつ分けてくれるというのも良いサービスだ。名古屋地区の方には是非ともお勧めし たい。

レストランツキダテ
こちらは、禁煙スタイルによると、完全禁煙ということだったが、実際は完全分煙であった。登録者の情報源は、実際に利用したわけではなく、外部の情報源か ら、ということだったのでこのようなことも起こりうる。予約時に確認しておいたので、慌てることはなかったが、店に入ると右と左に分離されているので煙害 の問題は無かった。味のレベルも高く、とても感じの良いところだった。価格は先のランビアンスとほぼ同等であった。残念なのは、一部とは云え完全禁煙では なかったことだ。この点だけは改善を望みたい。

これらのレストランを利用して感じたことは、禁煙のお店は、リーゾナブルな値段で、まじめにやっているということだ。禁煙にしていないところは、何かこだ わりが足りない。また、発煙客が無くなると経済的にダメージを受けると妄信している。そのような妄信があるということは、本質的な部分の集中できないとい うことだ。態々食事を台無しにするような発煙を許可するというのは、やはり間違ったことだと云わざるを得ない。

名古屋地区は、東京より早く5月からタクシーの禁煙化を実現した街でもあり、住みやすそうな感じがした。駅構内に発煙店がある大阪も名古屋を見習って欲し いものだ。

以上


ベネツィアを見る前に死ぬな

2008/03/30

禁煙スポットというには大袈裟ではあるが、最近は国内にも禁煙の場所が増えてきたし、たまには息抜きの情報というのもいいのではないかと思い、今回は写真 も含めて思ったまま を綴ってみることにした。"ナポリを見て死ね(訂正しました:4/20)"というのも確かにその通りだが、自分にとっては、"ベネツィアを見る前に死ぬな "と云いたい。

私事で恐縮であるが、ベネツィアは、特に好きな場所でもう3回も訪れている。訪れる度に新しい発見がある。短い滞在で見て回るには、とても忙しいがそれと 同時に寛げる場所でもある。目の保養という言葉はこの街を形容するためにある言葉かと思ってしまう。

ベネツィアと云えば、ドゥカーレ宮殿、サンマルコ広場、それとベネチアングラスが有名なので、通常の観光コースでは、サンマルコ広場付近に留まり、ベネチ アングラスの土産物屋で時間を潰しておしまい、というものが多い。精々午後に半日あれば良いほうだ。日本から十数時間も飛行機に閉じ込められて移動し、1 週間かそこそこで帰らなければ いけない観光ツアーでは、1都市に4日も5日も居る訳にはいかない。必然的に、1泊か、多くとも2泊という行程になってしまうのも止むを得ないかもしれな い。 しかし、それだけで済ませてしまうのだったら、ベネツィアを見たとは云えないのではないかと思う。とにかく凄すぎる。しかも、敢えて大袈裟に言えばサン マルコ広場から離れれば離れるほど凄いものが増えてくる。最後に訪問したのは今年の正月で、着いた日を含めて4泊、全行程で6日間の旅だったが、全く日程 が不足していた。

自分にとってベネツィアといえば、教会と芸術の街だ。キリスト教徒ではない自分にとってもキリスト教芸術は偉大なものだ。教会そのものも芸術 品であるし、また、内部には、素晴らしい芸術品が豊富にある。絵画などは、美術館でも素晴らしいものを拝むことができるが、最高なのは、その作品が収まる べきところに収まっていることだろう。ベネツィアにはそれがある。どこを歩いても美術館教会にあたると云っても過言ではないだろう。

まず、サンマルコ広場に着いて周囲を見回すと、ドーム型の 屋根が目立つ教会が海の向こうに見える。サルーテ教会、レデントーレ教会、サンジョルジュマッ ジョーレ教会などだ。これらには、普通のツアーでは訪れない。自分で、行くしかないのだ。 redentore
ジュデッカ島に見えるレデントーレ教会
簡単に紹介すると、海の向こうのサンジョル ジュマッジョーレ教会には、ティントレットの有名な"最後の晩餐 "がある。ティントレットの同じ題材の絵は、ベネツィア内で、自分が目で確認しただけでも他に3点あるが、これは遺作ということで、最も有名だ。同じ、サ ン ジョルジュマッジョーレ教会には、鐘楼がありそこに上ると、ベネツィアの街を一望できる。ここから見る眺めが、ベネツィア内では、最も美しいのではないだ ろうか。美しい町並みの向こう側には、うっすらと石油化学プラントが見えるが、それが景観を壊しているとは思えない。むしろ新旧の対比が面白いと思う。 salute
サンジョルジュマッジョーレ教会の鐘楼から見たサルーテ教 会
サンマルコ広場からさほど遠くないところには、サンザッカ リア教会という教会がある。外から見ると、ドームではなく大理石の素敵な教会だが、中に入ると壁 に張り巡らされたた絵に目が奪われる。

zaccaria
サンザッカリア教会


サン・ステファノ教会にある最後の晩餐
(版権の問題が出るかもしれないので掲載を止めました)
サンマルコ広場からアカデミア橋に向かう途中には、あまり 有名ではないが、サンステファノ教会がある。この教 会の一角には美術室があり、全ての壁に絵画が飾られている。ここにもティントレットの"最後の晩餐"がある。前記の遺作とは異り、有名ではなく、色調も構 図も違うが、 目を奪われる作品である。特に子供と猫がいい。

サンマルコ広場を出てから有名なリアルと橋を亘ってどんどん歩いてゆくと、サンポーロ教会、サンタマリアデイフラーリ教会、サンロッコ教会とその信徒会館 が纏まってある。サンタマ リアデイフラーリ教会には、ティッツィアーノの有名な"聖母マリアの被昇天"を見ることができる。遠くから見ても燦然と輝く。ティッツィアーノの 絵には、出来映えのばらつきがあると思うが、これは紛れも無く最高傑作のひとつだと思う。最初に見たときは予備知識がなかったが、後から調べてそれが、名 画として認知されていることを知ったものだ。サンポーロ教会には、ティントレットらしくない"最後の晩餐"が あるがこれも好きだ。また、ティエポロの"十字架の道行"も素晴らしい。
san rocco
サン・ロッコ教会(正面右)とサン・ロッコ大信徒会館(中 央)
(残念ながら内部は撮影禁止)
圧巻は、サンロッコ大信徒会館だ。全ての壁や天井にキリス ト教としての 統一感のある絵画(殆どがティントレットの作品)が描かれており、どれも圧倒される内容だ。特に"キリストの磔刑"が凄い。美術に造詣のない筆者には表現 ができないほどとにかく圧倒される。巨大な絵の隅から隅まで一切の手抜きが感じられない。また、ここにも少し暗くて見にくいが"最後の晩餐"がある。この 世にこんなものがあったのか、絵画の点数は美術館より少いが、こ れと比較すると美術館は箱庭とか水族館のように感じる。元々絵画は美術館に飾られるものではなく、このように展示されるものなのだろう。ドゥカーレ宮殿に も相当数の絵画があり、ティントレットの最大の絵画"天国"もあるのだが、それらより、サンロッコ大信徒会館の絵画のほうが凄いと感じる。

ベネツィアの観光名所のひとつに、リアルト市場がある。こ こは築地などと違って小さな市場だが、売っている魚はとれたてで新鮮だ。日本でもお馴染みの黒鯛、手長海老、鱸、モンゴウイカなどがずらりと並んでいる。 海老などは、まだ動いている。
勿論、生ハム等の肉類も売っているが、このような土地柄なので、食事は魚介類中心がいいのかもしれない。
日本の市場とは異り、芸術的に並べられているのには驚いた。
mercato
リアルト市場に並ぶ魚介類
ベネツィアで食事をするときは、あまり深く考えずに見つけ たレストランに入ればよい。高級なレストランでなくても大抵口に合う食事を提供してくれる。食材 が良いので、凝った料理でなくても十分に旨いのだ。お勧めは、"Zuppa di Mare(海鮮スープ)"だ。日本ではスープは飲むものだが、ヨーロッパでは食べるものであることが、これを食べれば分かる。気軽なレストランでは高級な ワインを飲む必要も無く、通常の"Vino bianco(白ワイン)"で十分だ。特に銘柄を指定しなければ普通のグラスワインを持ってきてくれる。赤か白か好みにもよるが、海の食材が中心の料理に は白のほうが 合うと思う。凄いものを見せられた後の興奮で、何を食べても美味しく感じるのかもしれない。当然、レストランだけでなくバールも含めて全て禁煙なので、食 事をいやな臭いで汚されることもない。 da silvio
見た目は大したことないがここも素晴らしく美味かった

ベネツィアを訪問するなら、絶対に必要なのは、全ての道を記した地図だ。詳細な地図がないと絶対に迷子になる。地図があっても、迷う可能性はある。地図に ある道が見つからなかったりするからだ。見つからない道は、建物を突き抜けるトンネルだったりする。また、地図がイタリア語で書いてあることも重要だ。日 本語や英語だったら実際の表示と一致しないので殆ど役に立たない。地元の人に地図を見せて、"Sa dirmi dove siamo?(ここはどこですか?)"と訪ねれば、指差して教えてくれる。観光客に道を尋ねても分からないし、ベネツィアの現地の人、英語が話せない人も 多いようだ。地図無しで道を尋ね、教えてもらっても完全に理解するのは難しいだろう。
また、事前の下調べも重要だ。イタリア全土で一冊のガイドブックでは十分な情報は得られない。ガイドブックで調べられないものは、インターネットで調べれ ば良い。また、スケジュールをたてておくことも重要だろう。スケジュールがなければ、一番見たいものに辿りつかずに時間切れとなるかもしれない。

世界遺産の街を歩き、美術品を見るべきところで見て、煙草の来ないところでゆっくり食事をする、こういう街は他にないわけではないが、ベネツィアを超える ところは想像できない。訪れるのは大変だが、是非ともお勧めしたいところである。

以上
2011/07/24

オステリア ココ・ゴローゾ

東京 湯島、本郷地区には意外といいレストランがある。
最近時々利用するのが、ここ、ココ・ゴローゾである。場所は湯島と本郷の境界付近で、既に紹介している湯島のフレンチのカフェ・ローズマリーか ら徒歩8分位にある、イタリアンレストランである。イタリアンレストランとは云っても日本のスパゲッティ屋とは大違いで、まさしくイタリアの味である。イ タリア好きで、何度も旅行に行ったという人だったら、涙が出るくらいイタリアの味である。東京には美味いイタリアンレストランは数多いが、ここは美味いと いう一言では語れないくらいイタリアの味を本格的に再現している。決して高級ではないが、イタリア料理の真髄である、『嫌じゃない』『飽きない』味なので ある。日本の美味いイタリアンレストランの多くは、イタリア人が食べたら違和感を憶えるだろうが、ここだったら、祖国に帰ったように感じる本物の味に感じ ると思う。

価格は、あのリーゾナブルなカファ・ローズマリーより更にリーゾナブルで、ワインも高くないものの品揃えが多い。仲間内で、煙草の害を気にせず楽しく食事ができる。

場所は、裏通りの地下なので目立たない。近所に住んでいなかったら知らないで終わったと思う。以前は店の外に灰皿があったが、今は撤去している。やはり、一握りの発煙者には媚びないということだろう。

筆者の絶対のお勧めイタリアンである。



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